2020.11.19 日本地域情報コンテンツ大賞・タブロイド部門で2年連続優秀賞

山を愛した男「小山義治油彩画展」

安曇野市穂高有明の安曇野山岳美術館は25日まで、「北穂高小屋を建てた男 小山義治油彩画展」を開いている。北アルプスの北穂高岳に魅せられ、山岳事故を防ぐ必要性を痛感して北峰直下に山小屋を建てた小山さん(1919~2007年)の没後初の展覧会。肌で感じて描いた油彩画17点が並ぶ。

25日まで安曇野山岳美術館

小山さんは東京府恩方村(現・八王子市)生まれ。1944年、北穂高小屋建設を決断し、48年に完成させた。後に、「山頂直下に建てるのは自然保護に反する行為との自覚もあったが、多くの命を救えると思い、決意した」という趣旨の言葉を残している。
その小屋に度々滞在した山岳画家の足立源一郎さん(故人)に影響を受け、油彩画を始めた。長男の小山義秀さん(52)は「描く対象は自分自身が多く登った『滝谷』(北穂高岳にある岩場)が大半。愛して登った現場を描きながらたどっていたのではないか」と話す。
会場には「新雪の北穂高岳南峰、滝谷ドーム」「早朝の滝谷第二尾根」「黒い岩壁」など、ペインティングナイフのみで迫力ある岩肌を再現した作品が並ぶ。
「新雪の-」は11月初旬の夕日が新雪を染めるころ、現地の寒風の中で描いた作品。「黒い-」は滝谷第一尾根をデフォルメして仕上げた作品だ。
84歳まで自力で山に登ったという義治さん。義秀さんは「ひたすら山を思った男の情熱を感じてほしい」と願う。
午前10時~午後4時。木曜休館。大学生以上600円、中・高生300円。同館 電話0263・83・4743