2020.11.19 日本地域情報コンテンツ大賞・タブロイド部門で2年連続優秀賞

平均年齢80歳!パソコンクラブ「岩下班」

安曇野市穂高で活動する、平均年齢80歳のパソコンクラブ「岩下班」の4人は、動画編集やLINE(ライン)スタンプ作り、絵手紙の作製など、パソコンを使いこなして思い思いに楽しんでいる。フェイスブックでの交流や、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」で会話するなど、好奇心を持って新しいことにチャレンジする、メンバーたちの様子をのぞいてみた。

動画やイラスト思い思いに

クラブは、穂高パソコンスクール(同市穂高)内で月2回、火曜に開いている。4人とも60歳を過ぎてからパソコンを習い始め、基礎を学んだ後、さらにパソコンでできることを楽しみたいとクラブに入会。インストラクターの寺島由美さんに教わりながら、スマートフォンも含め、IT機器を便利に操る知識を得ている。
メンバー間の連絡手段はフェイスブック。新型コロナウイルスの影響でスクールが閉鎖されていた期間は、Zoomを使い、全員で顔を見ながら近況報告をして、分からないことを教えてもらったりした。
寺島さんは「いくつになっても好奇心を失わない姿勢は、人生の先輩としてお手本にしたい」と感心している。

地元の風景で短編動画―岩下さん

クラブ歴14年と最長で班長の岩下博男さん(81、穂高柏原)は、最新の動画編集ソフトで動画作り。主に朝の散歩で出合う安曇野の風景を写真や動画で撮影し、パソコンに取り込んで編集する。映像に合う音楽を選び、タイトルやエンドロールも書き入れ、フェイスブックにあげることを考えて、2分ほどの短い作品に仕上げる。
季節ごとに変わる朝焼けの様子を集めたり、大王わさび農場の風景を切り取ったり。「趣味のカメラで撮りっ放しではなく、テーマごと動画にまとめ、ディスクに書き込むと、記録として残せる」という。パソコンスクールのバス旅行時には、車内で岩下さんの動画を流し、仲間から好評を得ている。

作品の新聞掲載目標に―望月さん

望月英治さん(81、穂高)は、昨年から画像編集ソフト「フォトショップ」で絵手紙を描いている。穂高神社の行事を題材にしたシリーズなどに取り組み、「MGプレスや信毎などの新聞に投稿作品が載るのが目標」と励む。
旅行に行った時の動画を編集して動画投稿サイト「YouTube」にアップしたり、スマホで撮った写真をパソコンに取り込み、写真集を作ったり、パソコンで昔の洋楽を聞いたりするなど、便利に使いこなす。
「フェイスブックに作品をあげると、仲間が見てコメントをくれる。こんなにいろいろなことができるパソコンを使わなきゃもったいない」とますます意欲的だ。

SNSスタンプに挑戦―小林さん

小林未知子さん(79、穂高)は、元々好きな絵をエクセルでも描けると知り、8年前に入会した。ブログなどに作品を載せていたところ、他県のイラスト仲間もでき、描き方を教えてもらうことも。「いろいろなことができるようになり、さらに楽しくなりました」と笑顔。
昨年からはLINEスタンプ作りに挑戦。クマのイラストを基に、表情やポーズを変え、「了解で~す」「ファイト」などの言葉を入れた。友人らが購入し、実際に使ってくれているという。
第2弾は女の子のイラストで作製。「みんなに喜んで使ってもらえるよう、言葉も考えて作っている」と、新作を待つ友人の存在が励みになっている。

オンライン家族会話も―中山さん

退職後にパソコンを習い始めた中山笑子さん(79、穂高)は、絵手紙用ソフトで絵手紙作りを楽しんでいる。
季節を感じる身近なものを題材にマウスで描くが、「丸を描こうと思っても、そううまく描けない」と苦笑い。思い描く色が出るまで、重ねたりぼかしたりする。「1人でやっていたらこんなに熱心になれなかった。できた作品を見せ合い、刺激を受けている」と話す。
今年は、大型連休中に帰省ができなかった松山市に住む娘一家と、Zoomでの会話に挑戦。また、住んでいる地区の役員からパソコンでの文書作製を頼まれるなど、頼りにされているのも励みだ。