2020.11.19 日本地域情報コンテンツ大賞・タブロイド部門で2年連続優秀賞

子ども医療電話相談事業で活動した薬剤師に聞く-休日・夜間の急病と薬対処法㊦

厚生労働省の子ども医療電話相談事業(#8000)で休日・夜間相談を長年受け、現在は薬の飲み方などの知識を伝える活動をしている薬剤師の大輪義子さん(72、塩尻市広丘原新田)、小林美知子さん(73、同)、宮下茂代さん(70、松本市原)、小口暁子さん(64、岡谷市本町)。前回(11日)に続き、小さい子どもに関わる人に知っておいてほしい知識を紹介します。

【薬の飲ませ方】アイスなどに混ぜ飲み切る 褒めることも大事

─薬を飲みたがらないときは?
大輪何かに混ぜて飲ませるのがお勧めです。ヨーグルトや柑橘(かんきつ)系のものだと薬の苦みを強めるので、酸味の少ないジャムやアイス、バナナがお勧めです。
小口チョコレート味のものに混ぜるのもいいです。市販のとろみ剤や服薬ゼリーも利用してみてください。
注意してほしいのは、一口で飲める量に薬を混ぜること。コップ1杯のジュースに混ぜて飲み切れないと、必要な量の薬が体に入りません。
宮下「病気を治すために飲むんだよ」としっかり言い聞かせることも大事です。飲めたらいっぱい褒めてあげると、次への動機づけにもなります。

【その他】処方された薬は指示の通りに自己判断はしないで

─飲み薬以外で気を付けることは?
宮下目薬は開封して1カ月が使用期限です。病気がうつってしまうことがあるので、きょうだい間で共有しないことです。アトピーに処方される薬は、医師の指示通りに塗ってください。自己判断でやめると強い薬が必要になることがあります。
大輪塗り薬は擦り込まず、ベールを1枚つくる気持ちで塗ってください。例えば化膿止めは、擦り込むと傷を痛めます。保湿剤も人差し指の先に1回分の量を取り、手のひら2枚分の面積に塗るのが目安です。
小口皮膚は細かく見るとでこぼこしているので、薬を擦り込むと凹のところにしか薬が残らない状態になってしまいます。

─子育てに関わる人に一言お願いします
小口コロナ禍で予防接種を控える傾向があると聞きますが、もっと致死率が高い病気になり、せっかく日本でなくなってきた病気を広めてしまうことにもつながります。定期健診も大きな病気を早く発見する大切な機会なので、必ず行ってください。
宮下病気にならない丈夫な体と心をつくることが根本です。そのためには食事、運動、睡眠をしっかり取ること。青年期に自殺をする人が増えていますが、子どもが小さいときにいっぱい愛情を注いでください。自分の子育てを振り返ると、ごく短い時間です。
大輪薬は反対から読むとリスク。正しく使わないと怖い面もありますが、人類の知恵です。正しい知識を持ち、子育てをいっぱい楽しんでください。