トキ色…漆黒が和らぐ一瞬 朝焼けの松本城

漆黒が特徴の国宝松本城天守が、朝焼けを受けて普段とは違う顔を見せた。
戦国時代の剛健な面影を残し、外壁の板に塗られた黒漆から「黒い城」のイメージが強い松本城。「烏(からす)城」と呼ぶ人もいるが、管理事務所の公式見解は「(城の別名は)烏城ではない」。
黒がカラスを連想させるかどうかはさておき、朝焼けのほんのわずかな時間帯、赤い太陽光が当たったしっくいの部分は、トキのような美しいピンク色に輝く。「黒い城」の表情が少しだけ和らぎ、何ともかわいらしい。
早朝の松本城公園とその周辺では、市民がラジオ体操、ジョギング、ウオーキング、犬の散歩、太極拳、写真撮影と、さまざまな時間を楽しむ。晩秋の園内で市民らを和ませてきたヒイラギの花も、その心地よい香りが薄まり、冬の訪れを感じさせた。