離乳食インストラクター・西垣さんに聞く―離乳食のポイント

新型コロナウイルスの影響で離乳食教室を縮小する自治体もある中、離乳食インストラクターの西垣優里亜さん(25、伊那市山寺)は、「ママたちが交流する場を提供したい」と離乳食教室「niko─mogu」を松本市と伊那市で開いています。ポイントやお薦めメニューを聞きました。

─どんな教室ですか?
だしを使った「和の離乳食」を伝えています。「パクパクセミナー」は初期(5~6カ月ごろ)、中期(7~8カ月ごろ)、後期(9~11カ月ごろ)、完了期(1~1歳半ごろ)の4つのクラスがあり、いずれも少人数制。気になったことはどんどん質問してもらい、小さな不安を解消できるアットホームさを大切にしています。
通常は時期ごとの体や口の発達、食べ物の形状、軟らかさなどの基本的なことを座学で学習した後、実践編としてだしの取り方などを行い、試食します。でもコロナ禍が続く今は、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使って開いています。

─離乳食で大切なことは何ですか?
皆さんには「ママの気持ちが大事だよ」と伝えています。どうしても食べさせなきゃと一生懸命になりすぎると、その必死さが赤ちゃんに伝わり不安になってしまいます。
本に書かれている量は絶対ではなく、あくまでも目安です。おっぱいやミルクで栄養が取れていれば、たとえ離乳食が少ししか食べられなくても良しと思いましょう。
無理に頑張らなくても大丈夫です。赤ちゃんにとっては「ご飯」を知る練習期間なので、「楽しいことだよ」と笑顔で伝えられたらいいですね。

─食事以外で大切なことはありますか?
赤ちゃんにとって「食べ物」は未知の存在。食べ物に興味を示してもらうために、絵本の読み聞かせも効果的だと思います。私は長男(2)に「ちいさなくだもの・やさいえほんシリーズ」(ひろかわさえこ著、偕成社)を読んでいます。
また、小さな目標を達成していく「スモールステップ」の経験も大事です。たとえ一口でも食べられたら笑顔で褒めてあげると、ママのうれしさが赤ちゃんに伝わり喜びになります。そうした経験の繰り返しが食べる意欲になり、離乳食が楽しい時間になります。

西垣さんが離乳食インストラクターを目指したきっかけは、息子の楓理(ふうり)ちゃんの離乳食がうまくいかず、地域の教室で相談したものの納得できる回答を得られなかった経験からと言います。「面倒くさい、大変といったイメージが多い離乳食ですが、子育ての中ではほんのわずかな時間。『楽しかった』という思い出が残るように、家族みんなで食事を味わってもらえたらうれしいです」
12月の教室は初期11日、中期14日、後期15日、完了期18日で、いずれも午前10~11時半。

お薦めメニュー【ポテトグラタン】

豆乳の量を調整すればスープやパスタソースにも。おかゆに混ぜればリゾットとアレンジが利く

材料

ジャガイモ…………………………1個
豆乳(牛乳)……………………?㍉㍑
みそ、青のり、チーズ、パン粉…少々

作り方

①ジャガイモの皮をむき、軟らかくなるまでふかしてつぶす(後期からはわざと大きく形を残してもOK)。
②鍋に豆乳と①を入れて火にかけ、とろみがつくまで混ぜる。
③溶かしたみそを入れ味を付ける(後期以降)。
④パン粉をフライパンに入れ、焼き色が付くまで炒める。
⑤皿に②を盛り、④、青のり、チーズを載せて出来上がり。

豆乳は初期の後半から使用できます。また、豆乳の代わりに育児用ミルクをお湯で溶かし、裏ごししたジャガイモと混ぜて使ってもOK。チーズの種類を変えれば(初期=チーズなし、中期=カッテージチーズ、後期以降=粉チーズ、完了期=スライスチーズ)、どの時期でも使えるメニューになります。
豆乳を使う場合は「無調整」で。みそは調味料が使えるようになる後期から0.5㌘を目安に。大人用は小さじ1程度入れるとおいしいです。