リンゴ苗作り女性活躍 農地ホスピタル朝日

遊休農地の活用や土壌のクリーン化などに取り組むJA松本ハイランドの子会社「農地ホスピタル朝日」(朝日村古見)で、リンゴ苗の出荷作業が始まった。台木を掘り取って接ぎ木したものを畑に植え、1年間管理をする苗作り。その主力を担うのは、「りんご班」として活動する子育て中の母親や農閑期の女性たちだ。
同社は全農から依頼を受け、10年ほど前から苗作りに取り組んでいる。天気で変わる作業内容や時期を見て仕事を組み立て、指示を出しているのはチーフの小島亜子さん(47、小野沢)。埼玉県から移住して「農作業をやってみたい」と考えていたことから同社に関わった。
その後ママ友らに声を掛けるなどして6人が通年で勤務。農閑期には地元農家の主婦たちも加わる。11月下旬は機械で掘り取った苗を束にまとめる作業が続き、1万本を出荷。春先にはさらに2万本を、台木も年間通して5万本を送り出す予定だ。
力仕事など大変な作業もあるが、園児や小学生の子どもを持つ母親たちは「行事はもちろん、急に病気になった時も嫌な顔をされず休めてありがたい」。また、「子どもの長期休みには早朝出勤にできるなど融通もきく」「コロナで休校になった時は、子どもも一緒に来て手伝ってもらい楽しかった」という声もある。
りんご班で働くようになって「体が丈夫になった」という小島さんは、「いい苗に育つかどきどきするが、ようやく大事な苗木の『嫁入り』を迎え、ほっとしている」と笑顔で手を動かした。