自然素材にこだわり前向きな暮らし提案

3異業種がプロジェクト立ち上げ

収束が見通せないコロナ禍、前向きな気持ちで暮らす手伝いをしたい|。
松本地方で天然素材にこだわって商品づくりやサービス提供をする、パン・菓子製造、美容院、精油販売の3異業種が集まり、自然に寄り添った暮らしの提案や情報発信をするプロジェクト「+natural(プラスナチュラル)」を立ち上げた。
取り組みの第1弾として14日、商品の体験会を松本市内で開く。「天然素材は自己免疫力のアップにもつながる」を信念とする3者。今後も「ナチュラル」をコンセプトにした催しを企画していきたい考えだ。

生活を見つめ直すきっかけに

「コロナ禍」の今だからこそ

「一緒になにかできないだろうか」
パン・菓子製造「Bio─land(ビオランド)」(山形村上大池)のシュラークさやかさん(41)は今年5月、アロマテラピーなどに使われる精油を販売する「アウト・オブ・アフリカ」(松本市北深志2)の岡賢昭さん(48)に声を掛けた。
シュラークさんは、無農薬・無化学肥料で栽培されたスペルト小麦やライ麦、ナッツやドライフルーツなどでパンやスイーツを作る。岡さんは、有機栽培の香料植物から採取したマダガスカル産の精油「マビオ」を、同国から直輸入して販売している。
シュラークさんが声を掛けたのは、新型コロナウイルス感染拡大の「第1波」のさなかだった。ともにオーガニック素材の商品を扱う2人は「自然の営みに沿う形で作られたものは体に安心で、自己免疫力の維持や向上の一助になる」と意気投合。知り合いで、原料が天然由来のヘアスタイリング剤を使っている美容院「Apalie(アパリエ)」(同市里山辺)の羽部睦枝さん(46)を誘い、「プラスナチュラル」を立ち上げた。
活動の柱は、自主企画イベントを通して互いの製品を紹介し、今の生活を見つめ直すきっかけづくりにしてもらいつつ、自然とのつながりを意識したライフスタイルへの緩やかなシフトチェンジを提案すること。県の「飲食・サービス業等新型コロナウイルス対策応援補助金」を活用して器具や備品などをそろえ、7月から活動をスタートさせた。

体験型を軸にイベント企画

「コロナ禍はいつ収束するか分からない。びくびくしながら暮らしていたら、人生の貴重な時間がもったいない」とシュラークさん。「心身を強くしておけば前向きな気持ちで生きていける。そのために少しずつでいいので、ナチュラルなものを生活に取り入れてみてほしい」と話す。
11月末、声掛けした知人の女性3人の協力を得て、初回イベントの予行演習を兼ねたプレイベントを岡さんの自宅で開いた。参加者はまず、好みの香りの精油を選んだり、精油をブレンドしたりしながら、天然由来の精油の持つ力について岡さんからレクチャーを受けた。その後、100%天然由来のドライシャンプーを使ったヘッドスパの施術を羽部さんから受けたり、プラスナチュラルが共同開発した「おかゆパン」を試食したりした。
当初1時間半を予定していたが3時間に延びるなど盛り上がりを見せ、3人は手応えを実感した。「取り組みを長く続けることが大事」と岡さん。
今後、イベントは月1回開いていく予定。試食や試香など体験型の内容を軸に始めるつもりだ。その後、「ナチュラル」をコンセプトにした地元のさまざまな店や作り手に声を掛け、マルシェを開く構想も温める。
「『ナチュラル』をキーワードにした多様な情報を提供したい。どれか一つでもいいので関心を持ってもらえたら」。3人はそう言って目を輝かせた。

14日は「アウト・オブ・アフリカ」で、午前10時~正午と午後2~4時、各回3人ずつ。参加費3000円。詳細はインスタグラム(「team.plusnatural」で検索)。申し込みはアパリエtel.33・5977