松本市こども育成課に聞く-子育て世代の救世主「ファミリーサポート」

残業で保育園へ迎えに行けない、子どもの習い事の送迎ができない、自分の時間をつくってリフレッシュしたい-。こうした子育ての援助を受けたい人と子育てを手伝いたい人が会員になり、有料で子育てのサポートを行う「ファミリーサポート(通称ファミサポ)」は、子育て世代の“救世主”ともいわれています。松本市こども育成課にこの制度の概要を聞きました。利用者の感想とともに紹介します。

松本市ファミリー・サポート・センターの会員は、子どもを育てている「依頼会員」、子どもを預かる「協力会員(サポーター)」、依頼と協力のどちらもできる「依頼協力会員」の3つに分かれています。いずれも事前登録が必要で、市民は入会金が不要です(市外在住で市内で働く人は年会費が必要)。
利用料は、曜日や時間帯、保育場所、保育内容(送迎・一時か病児)で異なり600円から。子どもを保育する場所は協力会員宅、依頼会員宅のほか、市内に4カ所ある子育て支援センターも利用(開館時間)できます。
【依頼会員】利用日の原則3日前までにセンター事務局(市役所東庁舎別棟1階)へ連絡します。対象は0~15歳の子どもで、急な依頼の相談でもできるだけ応じています。
事務局は、依頼会員が希望する保育場所、日程などに応じられる協力会員を選び、事前に子どもを交えて双方が会う場を設けます。子どもの様子や気を付けてほしいことなどを打ち合わせ、サポート当日を迎えます。

★利用者の声
◇多い時は、月2回くらい利用しています。自分の通院で子どもを連れて行けない時、上の子の参観日や発表会など騒がれると困る時に利用しています。
私は車の運転ができないため家に来てもらっています。基本的に同じ人にお願いしているので、子どもたちもなじんで安心して利用しています(松本市・ゆきさん・子ども7歳、5歳、3歳、6カ月)
◇オンライン講座に参加するため家に来てもらいました。目の前にいるママがかまってくれないのが納得いかず後半はぐずってしまいましたが、目の届く所で子どもを見てもらえたので講座に集中できました。利用して良かったです(松本市・Y・Mさん・1歳)
◇年長と年少の保育園のお迎えをお願いすることがあります。また、仕事の時に一番下の子(7カ月)を2~3時間預けています。
一時預かりは予約が取れない時がありますが、ファミサポは親身に対応してくれるので利用しやすいです(松本市・小川春奈さん・子ども6歳、4歳、7カ月)

講座受講し登録150人が協力会員

【協力会員】20歳以上の松本市在住または市内で子育て活動ができる人で、子育てサポーター養成講座を受講し、市子育てサポーター訪問事業に登録したうえで活動ができます。
講座で学ぶ内容は子どもの食生活、病気と事故、コミュニケーション技術、乳幼児の心と体の発達、遊びの特徴、救命救急、多様な発達への理解など。専門家を講師に約20講義受けます(8割受講でサポーター登録が可能)。毎年5月ごろに市の広報などで募集し、本年度は20~70代の19人が登録しました。現在、約150人が活動しています。

★会員の声
◇私も子育て中で大変なことがありますが、その大変さが分かるので同じ立場のお母さんたちをサポートしたいと思い参加しました(松本市・西原麻衣子さん・子ども22歳、19歳、18歳、5歳)
◇仕事と子育ての両立の大変さを自分も経験したので、「少しでもお母さんの助けになれば」と協力会員になり10年たちました。小さな子どもでも一人前なんですよね。外で遊びたい時は散歩に出掛け、泣きたい時は泣かせてあげるなどその子の個性に合わせて過ごしています。
お母さんたちはみんな頑張り屋さんです。気持ちを楽に、仕事や好きなことをする時間をつくってほしいから、「そんなときは遠慮せずファミサポを使ってね」と伝えています(松本市・田中久枝さん・72歳)
◇昔から大好きな子どもと関わる仕事をしたくて養成講座を受けました。少しでも同年代のお母さんの力になれればうれしいです(松本市・Sさん・20代女性)

問い合わせ、申し込みは松本市ファミリー・サポート・センター事務局℡0263・34・3308。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、しばらくの間、熱・咳(せき)・倦怠(けんたい)感などがある子どもの利用は中止している。