豊科郷土博物館で機織り機修繕し作品製作

安曇野市豊科郷土博物館の生涯学習グループ「友の会」の12部会の一つ「自然と暮らしの文化部」(澤柳まき子部長、28人)会員が、大正のころに使われていた機織り機を修繕して機織りを楽しんでいる。
機織り機は4台で、このうち3台は一般家庭で使われていた手作りの機。市内各地区の郷土資料館で収蔵していたものを、4月に活動拠点の「鐘の鳴る丘集会所」(穂高有明)に運び入れ、自分たちできれいに磨いたり大工の協力を得て修繕したりし、11月に全台稼働となった。
会員は、仲間の佐藤奈保子さん(54、松本市寿台)と小池淳子さん(52、同市内田)らに機の使い方を教わりながら、着なくなった着物を細く裂いてひも状にしたものや染めたトウモロコシの皮、麻に似たカラムシなども横糸に使って、味わい深いタペストリーや小物入れなどを製作。
「いろんな糸が重なることで想定外の色合いになるので面白い」と話す矢口一男さん(68、池田町会染)は「織るまでにも大変な労力を要する。家族のためにいろんなものを織り上げた母親たちの、家族への愛情を感じる」と昔の暮らしに思いをはせる。
同館の宮本尚子学芸員は「来年度は子ども向けの機織りワークショップをし、先人の知恵や技術などを次世代に伝えていきたい」と話す。
同部会には松本地方の40~80代が所属。自分たちで育てたアイで藍染めをしたり、綿糸を作るために綿を育てたりと、昔の暮らしを体験しながら、地域の自然環境を生かした生活を学んでいる。同館 ℡0263・72・5672