【なないろキッズ】 #53 買い物傾向見極め助言も

お小遣い制導入についての話題の続きです。
前回、1カ月のやりくりを見通すのが難しそうなら、週給制にするのも一案と提案しました。お小遣い支給日は、本人が見るカレンダーにしっかり記載しましょう。
そしてお小遣いの使い方は、アドバイスはしても決定権は本人にあることを大人は忘れないようにしましょう。あまりに高額や不適切なものを購入することが心配な場合は、「〇円以上のものを買うときは許可が必要」「お小遣いで買うもの、買わないものリスト」といったルールを設定しておくといいでしょう。ルールは事前に決め、明文化するのが大事です。
物欲が少なくて、あまり買い物をしたがらず、ためるだけになるタイプのお子さんは、本人の興味があり、お小遣いで買えるものを提案して、お金を使って好きなものを手に入れる経験ができるようにしてみましょう。
逆に、衝動的に、すぐにお金を使い果たしてしまうタイプのお子さんには、ため方をできるだけ具体的にアドバイスし、ためることで欲しかったものが買える経験をさせてあげましょう。
定額のお小遣いにプラスの労働賃金制(風呂掃除をしたら1回10円など)を取り入れるかどうかについては、お子さんの乗り具合により、うまくいったり、いかなかったりです。初めは乗ってきても飽きてしまう子も多く、そのことでかえっていさかいになることも少なくないようです。
また、借金や前借りは原則禁止。大人になってからも借金はしない方がよいので、経験させる必要はありません。
中学生になったら、一定のルールをあらかじめ決める以外は、本人の自由に使えるようにすることが目標です。
お子さんのタイプやご家庭の状況により、試行錯誤しながら、ある程度低年齢のうちにお金を使ったり、ためたりする経験が積めるよう、ぜひ試してみてください。