雪遊びデビューに最適な環境提供 爺ガ岳スキー場

子どもや初心者が満足できる場に

「最高のデビューゲレンデ」を掲げ、再スタートを切った。
大町市平の爺ガ岳スキー場。ゲレンデの大部分は中・緩斜面で、そり遊びも楽しめ、初心者やファミリー層に親しまれてきた。
54季目の今季、経営体制を一新。スキーやスノーボードだけでなく、スノーモービル体験、動画を撮影する小型アクションカメラの貸し出しなど、雪遊びやスノースポーツの「デビュー」に最適な環境やサービスを提供し始めた。
「ジェットコースターみたい」。専用ゲレンデでドライバーが運転するスノーモービルに体験乗車し、雪原や林間を走り抜けた親子連れが、楽しそうに歓声を上げた。ゲレンデのあちこちで、今日も「デビュー」の笑顔が花咲いている。

新しいコンテンツを増強

松本市から爺ガ岳スキー場を訪れた8歳と6歳の姉妹は、この日がゲレンデでのそり遊びデビュー。斜面の中腹から恐る恐る滑り降りていた妹も徐々に慣れ、一番上から勢いよく滑っては「もう1回!」。2人は雪上をごろごろと転がったり雪玉を作ったりと、時間を忘れて雪遊びに没頭した。
子どもの雪遊びデビューにぴったりの「キッズパーク」。安全性や利便性の向上を図るため、シーズン入り前に滑走面の傾きや起伏の解消、スタート、ストップの各ゾーンの整備など全面的に再造成し、全長95メートル、全幅55メートルの広く快適な雪原にリニューアルした。
パークは入場料制(1日500円)にし、リフト代わりの「ちびっこトロイカ」は1日乗り放題に。キッズパーク脇には、初心者専用の「デビューゲレンデ」も設けた。
ノンスキーヤーでも楽しめるスノーモービル体験は、今季から導入した。ゲレンデのパトロールではおなじみの乗り物だが、一般客が乗る機会はまれ。年始に体験乗車を始めたところ、多い日には100人超が参加する人気ぶりとなった。機材はカナダのBRP社製の最新モデルで、風を切り雪原を駆け上る疾走感、静寂の林間を進む自然との一体感も味わえる。
同スキー場のメカニック兼スノーモービル事業担当の及川教さん(51)は「非日常的な体験から自然に親しむ楽しさを味わってもらい、スノーモービルの良さも感じてほしい。初心者も挑戦しやすいよう窓口を広げたい」と話す。
防水性、耐衝撃性に優れ、手ぶれがしにくい小型のアクションカメラ「GoPro」の貸し出しも始めた。ゲレンデの思い出を高画質動画で持ち帰り、SNSへの投稿や、自身の滑走フォームのチェックにも役立つ|。多様な活用法をにらむ。
レストハウスの内装もリニューアルした。営業終了後には高濃度オゾン発生器を使い、施設空間丸ごとの除菌を徹底して利用客を迎えている。

スキー用品輸入代理店業などのフリーフロート(同市)が昨年、同スキー場運営会社の大町温泉観光(同市)をグループ会社化した。「デビューできる場がないとスキー人口はさらに減る一方。だからこそ、この場を大事にしたい」。屋田翔太社長(35)はそう話す。
「ありそうでなかった新しいコンテンツを増強し、雪に関わるいろんなデビューの場として満足度を高めたい」と屋田社長。グリーンシーズンの活用にも意欲を見せている。

【料金など】スノーモービルに同乗するミニ体験(約10分1000円。5歳以上)は土、日曜、祝日に対応。レクチャーを受けて自ら運転するフォレストツアー(約40~50分6000円~。16歳以上、予約制)は金~日曜、祝日。
GoProは機種ごとに価格が異なり、2時間1600円~。手に持ったり頭部やスノーモービルのハンドルに装着したりするためのアタッチメントなどは別料金。
スキー場の営業時間は午前8時半~午後4時半。詳細はホームページ。同スキー場 ℡0261・22・0551