信大銭湯サークルが清掃ボラ

松本市の信州大松本キャンパスで学ぶ学生6人が週1回、同市本庄2の銭湯「富士の湯」で、ボランティアで営業終了後の清掃をしている。6人は1月、「信州大学銭湯サークル」を結成。今後は富士の湯をはじめ「市内の銭湯の魅力を、若者に伝える活動がしたい」と張り切っている。

松本の銭湯の魅力 若者に

1月29日は3人が富士の湯に“出勤”。営業が終わった午後8時から、床や壁、鏡に湯をかけ、クレンザーを付けたたわしで丁寧に磨いた。3代目の阿部憲二朗さん(64)が1人で行っていた作業だ。
サークル代表の人文学部2年、杉橋雅優さん(20、東京都出身)は、富士の湯が昨夏、内外装の改修工事を手伝うボランティアを募った際に手を挙げ、その後も関わりたいと清掃を始めた。
杉橋さんに誘われて加わった同学部2年の志澤啓公さん(21、同)も、市内の数軒の銭湯に足しげく通っていた1人。「清掃はやってみると大変。力になりたい」と、たわしを握る手に力を込める。
医学部1年の恒川みどりさん(20、石川県出身)も改修工事の参加者。「(銭湯の)内側にも関わってみたい」と、昨年12月末から加わった。「楽しいから続けたい。お客さんにも顔見知りが増えてうれしい」と笑顔だ。
奉仕の見返りは、きれいになった浴場で汗を流すことと、阿部さんの妻が手作りする夕食。ビーフシチューやハンバーグなどを持ち帰らせてくれ、3人は「おいしくて最高」と口をそろえる。
サークルの、清掃ボランティア以外の活動は模索中で、ほかのサークルと手を組んだり、文化祭にブースを出したりして、学生に銭湯のよさを発信したいという。阿部さんは「若い子が、銭湯に関心を持ってくれることが一番うれしい」と喜んでいる。