デリバリーマルシェが拡充

苦境の飲食店・医療機関を元気に

「1年近くも外食していない」。長引くコロナ禍への対応に追われる医療従事者からはそんな声も漏れる。他方、同じくコロナ禍で苦境に立つ飲食店。そんな両者をつなぐ懸け橋に─と、事前受注で弁当を販売する「デリバリーマルシェ松本」が、2月から新たな取り組みを始めた。
デリバリーマルシェ松本は昨年5月に活動を始めた。飲食店の弁当をメニュー週替わりで昼に販売。飲食店の売上高の20%を予約管理や販売の手数料として受け取る。
金曜に市大手事務所2階を拠点に市内12の飲食店の弁当を販売してきたが、今月3日からは対応を拡充。火、水曜も実施し、販売場所も市役所本庁舎とMウイングを追加、飲食店数も24に増やした。市大手事務所から半径2キロ以内への配達も開始。配達料は1件300円(3000円以上の注文は無料)で、医療機関は注文の額にかかわらず3月末まで配達無料で対応する。
デリバリーマルシェ松本に弁当10個を注文した松本協立病院(巾上)への配達に同行した。「緊張感が続く中で、お昼のおいしいご飯は気持ちが和む。ホッとします」。運営代表の古川陽介さん(37)からロビーで弁当を受け取った外科医の富田礼花さんは、エスニックやイタリアンなど多彩な弁当に顔をほころばせた。
配達員には、古川さんが声を掛けて集めた飲食店の従業員らが多い。「松本はすてきな飲食店が多く、つぶれてほしくない。その応援もできれば」。富田さんは地域の飲食店も思いやった。
デリバリーサービスは店内感染リスクや売れ残りを減らせ、顧客開拓にもつながるなどのメリットもある。古川さんは「これからもベストな形を模索していきたい」と話した。

注文は、前日の午後3時までに専用サイト(デリバリーマルシェ松本で検索)から。キャッシュレス決済のPayPayも使える。