差別や偏見なくし人のつながり大切に 広がるシトラスリボン

新型コロナウイルスの感染者や医療従事者への差別や偏見をなくす「シトラスリボンプロジェクト」に賛同し、リボンを作ったり、身に着けたりする取り組みが、中信地区でも広がっている。リボンの三つの輪は「地域」「家庭」「職場・学校」を表し、コロナ禍でも、それぞれのつながりを大切にしよう─という思いも、活動を後押ししている。

シトラスリボンの作り方(えんプロジェクトの例)
※動画は県のホームページ(「長野県 シトラスリボン」で検索)で数例を紹介している。

①半分に折ったクラフトテープを交差させて1つ目の輪を作り、左隣に2つ目の輪を作る
②右に伸びた長い方のテープで、1つ目の輪の右隣に3つ目の輪を作る
③3つ目の輪を作ったテープの先端を、3つ目の輪の下から入れる
④そのテープを折り返し、2つ目の輪から伸びたテープの下をくぐらせる
⑤2つ目の輪の先端を1つ目の輪の下から入れる
⑥折り返し、④でできた3つ目の輪にかかるテープを緩めて差し込む
⑦形を整えて出来上がり

作り方の講習会や販売も
塩尻市の「えんプロジェクト」

塩尻市の「えんプロジェクト(塩・縁・円)」は、「市を盛り上げよう」と活動をしていた河上陽江さん(62、広丘原新田)らが昨年9月、市の講座でシトラスリボン作りなどの講師を依頼されたのを機に発足。作り方の講習会をはじめ、さまざまな活動を続けている。
クラフト作家や育児中の母親らが関わり、クラフトテープやリボン、革などを使い、さまざまなシトラスリボンを製作。ピアスやマスクチャームなど、おしゃれに身に着けられるものも。市民交流センターえんぱーくや、市北部交流センターえんてらすで毎月開く「エシカルマルシェ」などで販売している。
河上さんは「差別する心はあるかもしれないが、リボンを着けて常に意識をし、意思表示をするだけでも違ってくる。ぜひ、皆に着けてほしい」と話す。

全校児童の通学かばんに
松川小4~6年生が手作りストラップ

松川村の松川小学校(児童469人)では、4~6年生が手作りしたシトラスリボンのストラップを、全校児童が通学かばんに付けている。放課後子ども教室で、地域の人に教わってリボンを作った5年生が提案。「全校を笑顔にし、絆を深めよう」という思いも込め、児童会で取り組んだ。
1月中~下旬、レーヨン製の江戸打ちひもを用い、作り方の動画を見ながら、自分の分と縦割り班でペアになる1~3年生の分を作った。「最初は難しかった」と6年生も口をそろえたが、こつをつかんだ児童が苦戦する仲間に教えるなど協力して仕上げた。
今月3日朝に縦割り班ごとに集合し、高学年が低学年にプレゼントした。プロジェクトの趣旨は、校内放送やポスターなどで伝えた。
「差別や偏見に苦しむ人を出してはいけないと思った。身近で感染者が出ても、優しく迎えられる学校にしたい」と前児童会長の望月優里さん(6年)。同じ気持ちの人が地域にもっと増えたら|と、児童らはリボンが広がるのを願っている。

募金協力者に製作キット
安曇野市社協希望する小学校に配布も

安曇野市社会福祉協議会は、長さ40センチ余のクラフトバンドに作り方の説明書きを添えた、シトラスリボンの製作キットを作った。市社協が呼び掛ける医療従事者支援の募金に協力した人に贈り、作り方が分からない人には職員が教える。
緑、黄、オレンジの3色。市社協の本所(豊科)か各支所で募金した人に、キットか完成したリボンのどちらを渡す。キットは希望する小学校にも配る。
地域福祉課の山岸久美子さん(59)は「プロジェクトを通じ、差別や偏見をなくし、優しい気持ちが地域の中に広がれば」と力を込める。
募金は3月末まで。市社協℡0263・72・1871

水引のリボン販売収益を医療機関へ
池田町・松川村商工会

池田町商工会と松川村商工会の両青年部は、水引で作ったシトラスリボンを1個1000円で販売し、収益を地域の医療機関への物資支援に充てる。
リボン製作は、普及活動をしている下伊那郡松川町のグループに依頼。1月中旬からこれまでに約600個が売れた。3月末まで両商工会の窓口で販売する。
両青年部は医療従事者への感謝やコロナ終息などを願うとともに、地域を元気づけようと2月13日午後7時から約10分間、高瀬川沿いの2カ所で花火を打ち上げる。3密を避けるため、自宅で見るように呼び掛けている。
池田町商工会℡0261・62・5085、松川村商工会℡0261・62・2557