【ガンズリポート】「山雅のある時間」満喫

開幕戦PV観戦のサポーターに聞く

山雅のある時間が戻ってきた─。サッカーJ2が開幕し、2月28日に松本山雅FCがアウェーで引き分けたレノファ山口FC戦は、松本市のサンプロアルウィンでパブリックビューイング(PV)が行われ、810人が観戦した。声援が送れないなどコロナ禍の制限された観戦が続く中、それでもスタジアムを訪れる理由は?。
大町市の竹村光雄さん(52)は「やっぱりアルウィンはいい」と、久しぶりのスタンドからの眺めを喜んだ。昨年は、コロナ禍と自身が体調を崩したことが重なって観戦を控えた。「サッカーの見方のリハビリをしないと。映像じゃもの足りない」と、ホーム開幕戦への楽しみが増したようだ。
長野市から来た光永淳也さん(36)、芙実さん(35)夫妻は、いつもの年なら月1回のペースだったスタジアム観戦が、昨年は1回だけに。シーズン終盤の11月にコロナ禍での応援を初体験したが、楽しめた。淳也さんは「拍手で応援するやり方が面白かった」という。
昨年はすべての試合をサンアルで見たという松本市の小林祥子さん(68)も「手拍子の応援は楽しかった」。山雅がJFLのころからスタジアムで応援している。「早く声が出せるようになればいいね」とも話した。
応援の制限はしばらく続きそうだ。サポーター組織「ウルトラスマツモト」は14日のホーム開幕、モンテディオ山形戦に向け、手拍子の新しいリズムの取り方を動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開する予定。コールリーダーの新関孝典さん(29)は「自然と手拍子が起こるような山雅らしいプレーが見たい」と話す。