健康運動指導士・甘利さんに聞く-いきいき百歳体操

仲間と集まり楽しく続ける

公民館や個人宅などに仲間と集まり、DVDを見ながら体を動かす、主に高齢者向けの筋力トレーニング「いきいき百歳体操」が松本市内で広がりを見せている。市が2019年4月から事業として取り入れ、既に40以上のサークルが生まれている。内容を市健康づくり課の健康運動指導士、甘利祐紀さん(34)に聞いた。
いきいき百歳体操は、介護予防を目的に、高知市が2002年に考案したもの。西日本を中心に全国50以上の自治体で行われている。
重りを手首や足首に付けてゆっくりと動かす運動で、動きはシンプル。重りの重さも200グラム~と低負荷で、今まで筋トレをしたことがない、という人も安心して挑戦できる。
準備体操、筋力運動、整理体操で構成。内容を収録したDVD(40分)を見ながら体を動かす。最大の特徴は「仲間と集まってやる」ということ。「人と会って話をしたり外出したりすることが、介護予防になる。この体操はそのための手段、という側面もあるんです」と甘利さん。
参加者は50~90代で、60代後半~80代前半が主な層。友達同士、あるいはご近所さんで誘い合い、近くの公民館などを借りて週1回、取り組む。
新型コロナウイルス感染者が増えて一時、活動は自粛されたが、2月から再開。本年度中に、さらに2つのサークルが立ち上がる予定など、「予想以上のペース」(甘利さん)で広がっている。
最初の4回は市担当者が指導。動きの注意点を伝えたり、筋肉の張りなどを見ながら重りの適切な重さを調整したりする。
初回と3カ月後に体力測定をし、1年後からは年に1回、定期的に測定。初回と3カ月後の体力測定の数値を比べた市の19年度調査(183人対象)では、平均で握力が1キロ増、開眼片足立ちが5・6秒伸びるなど、全ての項目で3カ月後の数値が上回った。
甘利さんは「『1人で黙々と』は続けるのが難しい。ラジオ体操に参加するような感覚で、家の近くで気軽に楽しく続けてもらえたら」と話す。

【いきいき百歳体操を始めるために】
▽料金参加無料(会場によっては会場費)。
▽人数5人以上が望ましい(人数が集まらない場合は要相談)
▽時間週1回、40分
▽会場人数に合わせた場所を確保
▽準備するもの重り。背もたれのある椅子。DVDプレーヤーやテレビなどがあると望ましい
▽体験会も実施可能。問い合わせ、申し込み市健康づくり課℡0263・34・3217