「宇宙桜」に防鳥対策

松本市の芳野町会の役員ら5人が5日、芳野町公民館前にある「神代桜の宇宙桜」2本に、鳥よけのネットを張ったり反射板を取り付けたりした。樹齢2000年ともいわれる山梨県北杜市のエドヒガンザクラ「山高神代(やまたかじんだい)桜」の種が宇宙を旅し、帰還後に発芽した苗木を育てた“町会の宝”。ここ数年は花芽をウソやスズメに食べられ、咲く花の数が減っていた。
百瀬壽公民館長(70)が10年前、山高神代桜を植えたいと北杜市に相談し、桜守の三枝基治さん(71)を紹介された。一度は断られたが翌年、60センチほどの苗木2本を譲り受けた。
植樹後に三枝さんから神代桜の証明書が届き、その時に初めて、2本が2008年11月に宇宙飛行士の若田光一さんとともにスペースシャトル・エンデバーで宇宙に向かい、国際宇宙ステーション「きぼう」で約8カ月間、無重力状態で置かれた種から発芽した「宇宙桜」だと知らされた。
町会はその後もメールで三枝さんの指導を受けて大切に育て、現在は高さ7~8メートルに。来年は植樹から10年を迎えることもあり、鳥害対策を講じることにした。百瀬館長は「今春はコロナ禍で無理だが、来年は三枝さんにも来てもらい、町内の人たちと花見会を開きたい」と話している。