穂高に会員制コミュニティスペース 母親たち「居場所」で癒やしを

会員制コミュニティスペースママのいばしょ 安曇野市

365日24時間、ママでいることは、大変ではないですか─。
安曇野市穂高にある「会員制コミュニティスペースママのいばしょ」は、子育て中の母親がひとときでも日常を離れ、ゆったりできる場所として昨年12月にオープンした。
オーナーは、都内でキッズパークや親子カフェなど居場所づくりに取り組んできた野田学さん(46)。実際の運営を担当するのは、カウンセラーの丸山あずみさん(50)だ。
女性が、子どものため、家族のためといった義務感ではなく、自分らしく生きることで子どもも家族も幸せになれる|。そんな思いが込められた「ママのいばしょ」。今後は若い母親だけではなく、これから母親になる「プレママ」や、子育てに積極的に関わるイクメンたちにも門戸を広げていく考えだ。

「自分らしく」家族も幸せに

都内から穂高へ自宅部屋を開放

都内で施設を運営していた野田学さん。松本市出身のスタッフに松本地域を案内してもらった際、「次は自然がたくさんあるこの地域で何かやりたい」と思い立ち、弟に都内の事業を譲り安曇野市穂高に移住。「自分らしく生きたい」と模索していた丸山あずみさんと出会い、「ママのいばしょ」づくりにつながった。
野田さんの自宅にある8畳と6畳の2間続きの和室、8畳程度の洋室2間をスペースに当て、有料で会員らに開放。飲食の持ち込みは自由で、お茶を飲んだり、友達と話をしたり、読書をしたり…。有料で、アロマハンドマッサージや悩み相談などのサービスも。どうやって過ごすかはその人次第だ。
子どもからひとときでも解放されたい人だけでなく、やむを得ず子ども連れで利用する人もいるため、施設内にはおもちゃなども備える。
広島県から昨年9月に同市三郷小倉に移住してきた嶋田あさひさんは、10カ月の長男、楓(ふう)ちゃんと毎週のように訪れている。
「家では、夫と子ども、自分の3人だけ。話に行き詰まることも多い。いつも子ども優先で自分のことは後回し。ゆっくり過ごせないが、母だから当たり前だと思っていた」。ここでは野田さんや丸山さんのほか、他の利用者らに話を聞いてもらったり、会話を交わしたりすることで肩の荷が軽くなるという。「実家のようなイメージでゆっくりでき、安らぐ」と嶋田さん。

イベントなど企画地域と関わりも

「みんなのおやじさんになりたい」が、野田さんの夢という。「何かあってもなくても、集まって、肩を寄せ合い、過ごせる場所をつくりたい」。丸山さんも「ここは、ママを幸せにしたいという思いから生まれた。ママがまず癒やされ、自分を大切にし、本来の輝きを取り戻すことで力を発揮し、活躍する。そのサポートがしたい」と話す。
施設としても、積極的に地域と関わりを深めていく方針。20日には、もっと多くの人に「ママのいばしょ」を知ってほしい|と、初の「安曇野ママ・マルシェ」を企画。キャンドルワークショップ、アロマハンドセラピーなどを用意するほか、親子でパステルアートや紙芝居を楽しんだり、おにぎりや豚汁を味わったりする。
「料理、イラストなど、得意なことを持ち寄り、ワークショップを開くのも面白い。イベントを開くこと、参加することで、気分も地域も活性化する」。丸山さんは「ママのいばしょ」の活動の幅を徐々に広げていきたいと考えている。

【メモ】
【ママのいばしょ】場所は安曇野市穂高の穂高交流学習センターの西、踏切のすぐ横。日、月、火曜の午前10時~午後4時。月家族会員(月3000円、1ドリンクオーダー制)と、ビジター会員(1日800円、1ドリンク付き)の2種。詳細はフェイスブックページ(「会員制コミュニティスペースママのいばしょ」で検索)