日本古来の歩行法 健康づくりに 「ナンバ歩き」学んで

「武道&古武道塾正心会」主宰 金子佳正さん 松本市

右手と右足、左手と左足をそれぞれ同時に出す「ナンバ歩き」。日本古来の歩行法とされ、近年ではスポーツトレーニングにも採用されている。松本市で「武道&古武道塾正心会」を主宰する金子佳正さん(68、今井)は4月から、健康づくりに「ナンバ歩き」を生かす教室を開く。
空手7段、無外流居合道免許皆伝など5種類の武道の段位を持つ金子さん。強さへの憧れから、20歳ごろに空手を始め、さらに30歳を過ぎて「刀を抜く瞬間の『ひゅーん』という音に体がしびれた」と、居合道に熱中。その後も「あらゆる武道はどこかでつながっているのでは」と、40歳で合気道、40代半ばで杖(じょう)道、50歳すぎに体術を学び始めた。
「武道おたく」を自称し、空手の師匠からは「戦争にでも行くのかと笑われた」と金子さん。空手と居合道以外は、合気道5段、杖道3段、体術は師範の腕前で、会社を定年退職した後は「武道のプロ」として指導者に。現在、合計9つの教室を持ち、ほぼ毎日、子どもらに教えている。
ナンバ歩きは体勢を崩さずに安定して進むことができ、江戸時代の日本人が着物の着崩れを起こさないために用いたとされる。歌舞伎の表現方法にも出てくるほか、陸上競技男子200メートルの日本記録保持者、末續慎吾さん(40)がトレーニングに取り入れた「ナンバ走り」も注目された。
金子さんによると、ナンバ歩きは体をねじらず、すり足になるため、「腰への負担が減り、太ももなど脚の筋肉が鍛えられる」。健康づくりにも役立つことから、教室を開くことにした。「武道の足運びなどはナンバ歩きと共通点が多い。昔の人がやっていた効率的な体の動かし方を学んでほしい」と話す。
31日午前10時半から、塩尻市立体育館(大門六番町)柔道場で無料体験会を開く。教室は月2回で、4月は5、19日。場所は同柔道場。金子さん℡090・7805・4165