上手に活用「手帳術」 スケジュール管理メモで記憶に定着

気が付けばもう年度末。4月から家族が新生活を始める、自分が新しいことに挑戦するなど環境に変化がある人もいるでしょう。子どもらの行事・習い事などと自分の予定のすり合わせや、大切な約束を忘れないためにもスケジュール管理は欠かせません。デジタル機器のアプリもありますが、一覧性が高く電話中もメモができ、記憶に定着させるといわれる手帳は根強い人気です。上手に活用している2人に工夫などを聞きました。

「プロジェクトページ」お気に入り
付箋活用何でも書き込む

★Hさん(子ども4歳・松本市)
-どんな手帳を使っていますか
A5判の週間バーチカルです。仕事を掛け持ちしているので、1日の時刻が上から下に並んだページは、自分のやるべきことがひと目で分かり頭が整理しやすいです。自分の体重や夫の健康管理などを書き込めるプロジェクトページも気に入っています。習慣化したい事柄を書いて〇×をつけると頑張れます。
-使い方は
週に一度、手帳に書き込む時間を1時間くらい取っています。まず最初に子どもを保育園に迎えに行く午後4時に線を引き、それ以降は仕事の予定は入れません。続いて起床時間、ごみ出しの日、やるべき家事を書きます。小さい子がいると自分の時間が取れずイライラしてしまうときがあるので、自分の時間を確保するようにしています。今は朝5時に起きて1時間、好きな読書を楽しんでいます。
-どんな工夫を
仕事の予定を相手のスケジュールと調整しなければならないときは、仮で決めた時間に付箋を貼り、確定するまで他の予定を入れないようにしておきます。何でも書き込むようにしているので、「頭で覚えておかなくちゃ」というストレスがなく、子どもに優しく接することができるようになった気がします。
また小さい子がいるとよくある急な病気や「保育園へ行きたくない」と言われて予定が変わったときに、できなかった用事などを書き込みます。その際、「これらは全部明日やらなければいけないのか?」と自問自答します。繰り返すうちに、無理をしないことも大事なんだということに気付きました。家事なども細分化して今日やるべきことを書き出すと、終えるごとに達成感が生まれて毎日の満足度が上がります。
手帳の使い方を見つけるまでは、予定がある日しか手帳を開きませんでしたが、今は特別じゃない日こそ開きます。

「予定」と「記録」楽しく続けて
3年分保存振り返り便利

★Tさん(子ども8歳、10歳・大町市)
-使い方は
週間バーチカルの手帳を「予定帳」として使っていますが、夜まで開く時間がない時もあります。そんなときは寝る前に「記録帳」として書き込んでいます。もう3年続けていて、やり始めると中毒性があります(笑)。ママ友にも勧めています。
小学生の子どもに手帳を見せて説明すると、ほとんどのことは理解できます。なので私がビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」で講座を受けるときや、勉強する時間などは前もってスケジュールを見せておきます。そうすると部屋に入ってきても「今は邪魔しちゃいけない時間」と分かっていて、話しかけずに横で自分のことを始めてくれます。
あと朝食や夕飯に食べた献立を書いておくと、何が足りなかったのか、多かったのかが分かります。子どもたちはスポーツをしていて体づくりに力を入れているので、魚が足りないと思ったら次の日の予定に「魚を買う」と書きます。
-どんな工夫を
手帳は3年分保存しており、去年のこともすぐに振り返れて便利です。例えばこたつを出した日や季節の行事など。布団を干した日も付けているので直近の振り返りでも役に立っています。
ペンは仕事、自分、学校などで色を分けると気分が上がります。朝少し早く起きて段取りを決めるだけで、1日が楽しく感じられるようになるし、予定が変わったときもすぐに対応できます。夜の記録は、頭から一回いろんなものを出すことでよく眠れるような気がします。

インタビュー後に私も挑戦してみました。24時間で予定を書くと時間はないようであるもの、何でも書き込むと優先順位が判断できるということを実感。自分の時間を確保して自分の機嫌をとる-という2人のスタイルから、「自分が満たされることが、家族や周りの人を幸せにする秘訣(ひけつ)かも」と思いました。