土器に魅せられた箕浦建太郎さん

昨年の秋から冬にかけて塩尻市に滞在して土の造形物を制作し、作品を市内に展示した画家、箕浦建太郎さん(42、東京)が18日、同市宗賀の平出博物館を訪れ、展示作品などを館敷地内の地中に埋めた。土器に魅せられているという箕浦さん。「地中から発掘された土器の肌質が好き。自分の作品も土の中に入れてみたくなった」と屈託なく笑う。
箕浦さんは、ロックバンド「銀杏(ぎんなん)BOYS」のCDジャケットデザインを手掛けたり、新作絵画などが現在、玉川高島屋S・C(東京)で展示中だったりと、幅広く活躍するアーティスト。
昨年11月、平出博物館に2週間ほどこもって、地元の土などを使いながら立体作品を制作。12月初旬、縄文時代の人と同じように焼いてみたいと、作品を「野焼き」し、同館や市民交流センターえんぱーくに展示した。
「『1回展示して終わり』では作品として浅いと思った」と箕浦さん。「土の中で時を経たらどんな化学反応を起こすのか、知りたくなった」と、同館の協力を得て埋めることにした。
「近代美術にないものや“地域性”の中から生まれてくるものに興味があって、土の立体に取り組んだ」と箕浦さん。「掘り出すのは2年後でも4年後でもいい。なんなら遠い未来の人に託してもいい」といたずらっぽく笑った。