カラマツ材で「エコバッグ」

プラスチックごみ削減に向けたレジ袋有料化に伴い、エコバッグやエコバスケットを持つ人が増えてきた。しかし、そのエコバスケットもプラスチック製が目立つ。
朝日村で家具工房「レッドハウスファニチャー」を営む増田善計さん(52、塩尻市塩尻町)。プラスチックを使わない「本当のエコバッグ」を作ろうと思い立った。試作を重ねてようやく出来上がったのが「ウッドバスケット」。クラウドファンディングサイト「MAKUAKE(マクアケ)」で販売を始めた。
プラスチック製から地域材を生かした木製の籠に持ち替えることで環境問題に対するアクションを一歩先に進め、合わせて村産カラマツ材の活用につなげたい|。そんな増田さんの取り組みを追った。

環境問題考え「本当のエコ」へ

朝日村でウッドバスケットを製作 増田善計さん  塩尻市

味わいのある「村産」をPR

増田善計さんがウッドバスケットに使うカラマツ材。木目が鮮明で、時がたつと深みのある茶褐色に変化していく、味わい深い木材だ。しかしヤニ、とげが多く、ねじれやすくて精密な加工がしづらいなどの理由から敬遠されてきたという。
朝日村では戦後に植林されたカラマツが育ち、2009年から積極的に活用を進めている。
ウッドバスケットもその一環で、サイズはSとLの2種類。Lはショッピングカートに載る大きさで、2つのハンドルを付けて片手で持ち運べる。両手で持つための持ち手穴も付けた。キャンプ用品としても利用でき、片側ずつ開くことのできるフタ(別売り)を載せるとテーブルにも。SはLにすっぽりと納まる大きさ。木目も美しく、上に向かって少しずつ広くなるような傾斜があり、おしゃれな形になっている。

増田善計さんがウッドバスケットに使うカラマツ材。木目が鮮明で、時がたつと深みのある茶褐色に変化していく、味わい深い木材だ。しかしヤニ、とげが多く、ねじれやすくて精密な加工がしづらいなどの理由から敬遠されてきたという。
朝日村では戦後に植林されたカラマツが育ち、2009年から積極的に活用を進めている。
ウッドバスケットもその一環で、サイズはSとLの2種類。Lはショッピングカートに載る大きさで、2つのハンドルを付けて片手で持ち運べる。両手で持つための持ち手穴も付けた。キャンプ用品としても利用でき、片側ずつ開くことのできるフタ(別売り)を載せるとテーブルにも。SはLにすっぽりと納まる大きさ。木目も美しく、上に向かって少しずつ広くなるような傾斜があり、おしゃれな形になっている。

家族と一緒に改良を重ねて

電機メーカーで精密な電子機器の製造に携わり、趣味で家具を作っていたという増田さん。7年前に早期退職して県上松技術専門校木材造形科で無垢(むく)家具の製造過程を学び、木曽平沢の漆器店で修業。4年前に独立して工房を開いた。
ちょうどその頃、村ではゲストハウス「かぜのわ」に置く家具を村内の木工作家がカラマツ材で作るというプロジェクトが始まり、そこに参加。それ以降もカラマツ材を生かした新しい製品を模索、風鈴や、同村のふるさと納税返礼品のワイン収納箱などを作り続けている。
また、優雅なキャンプ「グランピング」を楽しめるホテルの料理長を務める旧知の知人からの依頼で、朝食を入れて持ち運ぶ箱も製作。なるべく軽く丈夫に仕上げられるようにと、くぎを使わずに「片(かた)胴付(どうつき)追入れ接(つ)ぎ」の手法を取り入れた。
しかし、コロナ禍で状況が一変。年に2回参加していた木工展が中止になり、一般の人とつながる機会がなくなった。納入していた宿泊業者など、さまざまな取引先からの注文もゼロに。
そんな中で、形になってきたのがウッドバスケットだった。カラマツは加工しにくいものの他の材木に比べて軽いという特徴や、ホテルの朝食用の箱を作ってきたノウハウを生かして製作。家族をモニター役に、使ってもらいながら改良を重ねてようやく完成した。
コロナ禍でPRや対面販売の機会が限られていることもあり、クラウドファンディングサイト「マクアケ」を利用。5月末ごろまで、新商品の先行予約販売として出品する。
「手間暇がかかり、実は採算は取れない」と笑う増田さん。それでも「ウッドバスケットを通して脱プラスチックや森林保全など、環境問題を考えたり、朝日村やカラマツの良さ、工房のことを知ってもらったりするきっかけになれば」と話している。
増田さんのサイトは「レッドハウスファニチャー」で検索。