名古屋城のシンボル「金しゃち」木曽に初登場

名古屋城天守(名古屋市)のシンボル、金のしゃちほこ(金しゃち)が初めて、木曽地方に展示される。4月6日午前10時半~11時半に木曽町の「道の駅木曽福島」、午後2時半~3時半に木曽路の南の玄関口である岐阜県中津川市(旧山口村)「道の駅賤母(しずも)」の駐車場にお目見えする。
金しゃちは雌雄一対だが、木曽に来るのは1体。どちらが来るかはまだ未定だが、もっとも分かりやすい見分けポイントは口元。雌は銀歯だけ、雄には金の八重歯がある。
金しゃち(戦後に再建されたもの)が地上に降り立つのは、愛知県で2005年に開かれた「愛・地球博」以来16年ぶり3回目。城外での長期展示は約150年ぶりで、1872年の湯島聖堂博覧会や翌年のウイーン万国博覧会への出品までさかのぼる。
今回、金しゃちはまず、市主催の「名古屋城金鯱(きんしゃち)展」(3月20日~4月2日)で名古屋城二之丸広場に展示。木曽を「特別巡回」した後、市中心部の公園に移され、実行委員会主催の「金シャチ特別展覧」(4月10日~7月11日)に臨む。
木曽はかつて尾張藩の領地で、名古屋城築城には木曽ヒノキが使われた。2018年完成の本丸御殿復元でも木曽ヒノキが多く用いられるなど、名古屋城との縁は深い。木曽から流れ出る水資源は現在に至るまで名古屋の発展を支えており、特別展覧前に「まずは木曽へごあいさつ」(名古屋城総合事務所)ということになった。
鯱(しゃちほこ)は、インドにルーツを持つ想像上の生き物。火事の際に水を吹き出して火を消すという言い伝えがあり、火よけや水の神獣としてあがめられた。城郭天守に初めて飾ったのは織田信長とされる。
疫病退散とコロナ禍からの早期復興の願いも込め、地上に降ろされた金しゃち。「木曽の方にもいろんなものを受け取ってほしい」と同事務所の西浦志乃さん。観覧無料。