信大廣内研究室が「神城断層地震復興ツーリズムMAP」

信州大教育学部の廣内大助・教授(50、自然地理学)の研究室は、「2014年神城断層地震復興ツーリズムMAP」を作った。地図上の白馬村と小谷村計10地点に付けたQRコードを読み込むと、震災当時の様子を説明付きの写真で見られる。「震災の記録を地域で大事に育て、文化資源として地域の活性化や防災力アップに役立てば」と期待する。

震災の記録を地域の力に

A4判。QRコードから見られるのは、同研究室が発災直後に調査した時のものの他、震災前と比較できる写真、時間がたってから住民目線で写したものなど、住民から提供を受けたものもある。両村の観光案内所や主な観光施設に置いてある。
同研究室は、「神城断層地震震災アーカイブ」として、地震の記録をデジタルデータ化してインターネットで公開しながら保存・活用する取り組みをしている。昨年11月、マップに載った10カ所に、被害の様子や断層露頭の説明を書いた看板を設置したため、「看板のある場所まで足を運んでもらうきっかけになれば」とマップを作ることにした。
「マップや看板を作って終わりではなく、地域と連携し、住民が主役の活動を通して震災の記録を文化資源にする、地道に生かす仕組みが必要」と廣内教授。滞在・体験型の観光が注目される中、マップを使った自然ガイドの勉強会や、地域の企業と連携して掲載地点を回るサイクリングツアーを開くなど具体案を考えている。
神城断層地震震災アーカイブ(この名称で検索)では、地理情報と結び付けた写真や動画、住民のインタビューを見ることができる。