元山雅FW塩沢 松本大コーチに

松本山雅FCで2011~15年にJFL、J2、J1でプレーし、昨季限りで現役を引退した塩沢勝吾(38、上田市出身)が、北信越大学サッカーリーグ1部の松本大のコーチに就任した。同部の下部チームで今季、社会人の北信越リーグ1部に初昇格したFCマツセロナでは、選手としても登録。プレーイングコーチとして第二の人生をスタートさせた。

選手兼任で指導開始

10日に大学リーグの開幕を控える松本大。3月27日はトップチームとマツセロナが20分間の練習試合を行い、塩沢もマツセロナの一員として出場した。トップのFW瀬戸匠海(4年)が先制したが、その数分後に塩沢が右足で同点ゴールを決めて引き分けた。
試合中、塩沢は競り合う場面で「そこで負けない」「ゴー、ゴー!」と力強く声を掛け、両手を広げて学生を鼓舞。試合後の攻守に分かれたセットプレーの練習でも、山雅時代に形容された“泥臭い”プレーは変わらず、得意のヘディングシュートや体を張った守備で学生に手本を示した。
16~17年はJ3長野パルセイロ、18~20年は北信越1部のアルティスタ浅間(小諸市)でプレーした。引退後に選手登録したことに「ベンチから口で教えても限界がある。プレーを見せることで、学生たちに伝わるものがあれば」と塩沢。
現役復帰ではなく指導者の立場を強調するが、山雅で共にプレーしたMF今井昌太(36、上松町出身)が今季、北信越2部のアンテロープ塩尻で4年ぶりに現役復帰することを知り、刺激を受けたという。
コーチ就任は、現役時代に松本大の授業に講師として招かれたのが縁。引退後に高校教諭になるのを目指し、昨年から教員採用試験に挑戦している塩沢に、齊藤茂部長兼監督(43)が声を掛けた。齊藤監督は「プロの厳しい現場で培った経験と技術を、プレーも含めて体現してほしい」と期待する。
トップチームは昨季、コロナ禍で総当たり1回戦だった1部リーグ(8チーム)で、5勝2敗の3位。6勝1敗で優勝した新潟医療福祉大に唯一の土を付けたが、勝ち点で並んだ北陸大に得失点差で上回られ、2位までが進める全国大会(総理大臣杯と全日本大学選手権の代替大会)出場を逃した。
さらに天皇杯の県代表を決める昨季の県選手権決勝は、浅間に0─1で惜敗。学生に「あと一歩」の勝負強さを植え付けるためにも、山形大時代にプロへの道を切り開いた塩沢の経験が生きそうだ。
塩沢は「まずは普段の練習に取り組む姿勢や、意識の改革が必要。自分が加わることで、互いにいい刺激になれば」と額の汗を拭った。開幕戦で松本大は、昨季6位の福井工大とホーム(松商学園総合グラウンド)で対戦する。