元日本チャンピオン・松田さんが指導―和気あいあい「松本市女性ソフトテニス教室」

松本市スポーツ協会が主催する「市女性ソフトテニス教室」は、開講から50年近く続く老舗教室だ。長年指導に当たるのは、元日本チャンピオンの松田春枝さん(79、同市本庄1)。市美須々屋内運動場で週2回、40~70代の生徒たちを教え、「みんなに楽しくテニスを続けてもらうのが私の役目」とほほ笑む。和気あいあいとプレーする教室の様子をのぞいた。

亡き夫立ち上げ夫婦二人で指導

3月24日は、市内を中心に23人がコートに集まった。乱打で軽く体を慣らし、サーブやボレーなど基本練習をしてから、ペアを決め、試合形式で実践練習。約2時間、心地よい汗を流した。
同教室は、松田さんの夫謙治さん(故人)が「婦人教室」として立ち上げ、夫婦そろって指導に当たってきた。松本城近くにあったコートで始まり、多い時は生徒が180人ほどいて、幾つもの会場で練習したこともあったという。
37年間教室に通う赤羽芳子さん(74、同市笹賀)は「嫌なことがあってもボールを追い掛けていると忘れられる。冬でも汗をかいて、運動すると気持ちがいい」。赤羽さんと同じ頃に始めた藤森明子さん(73、同市渚3)は「最初はラケットを握ったこともなかったが、健康のためにも続けてきて良かった」と話し、軽いフットワークでコートを駆け回った。

経験合わせ指導「体力づくりに」

埼玉県出身の松田さんは、中学1年の時にソフトテニスを始め、2、3年時に同県の県大会で優勝。高校3年時に全国総体で3位入賞するなど活躍。
こうした実績が認められ、球技ボール製造・販売などの長瀬護謨(ゴム)工業(現ナガセケンコー、東京都)にスカウトされ就職。同社のクラブチームに所属し、1961、63年の皇后賜杯全日本選手権で優勝した。
ソフトテニスの魅力について「前後衛2人の息がぴたっと合った時に勝てる。コンビネーションの妙が面白い」と説明し、「スポーツは人生を豊かにする。いろんな人と出会い、テニス一筋でやってこられたのは幸せ」としみじみ語る。
教室は屋内のため、天候に左右されず、年間通してできる「ありがたい環境」といい、初心者でも経験者でも、その人に合った指導をする。
「70歳を過ぎた人もよく走ってラリーをつなぐ。継続がいかに大事か教わった」と松田さん。「伝統ある教室を今後もできるだけ続けていきたい」と、意欲は衰えず、「体力づくりにぜひテニスを始めて」と新しい仲間を募っている。
教室は水、金曜の午前10時半~午後0時半。見学可。