「希望の火」兄に届け 中村優里さん聖火リレーつなぐ

「希望の火」を天国の兄にも届けたい-。
南木曽町で2日に行われた東京五輪の聖火リレー。松本市出身の会社員、中村優里さん(29)はそんな思いを胸に木曽路を走った。
知的障害があり、2009年に19歳で亡くなった兄の俊晴さん。中村さんは生前の兄の生き生きとした姿に影響を受け、知的障害者スポーツの祭典「SO(スペシャルオリンピックス)」に関わるように。そして聖火ランナーに応募。1年遅れでこの日を迎えた。
大役を果たした中村さんは「大事な時はいつも『兄頼み』。今日も見守ってくれた」。応援に駆け付けた母まり子さん(56)も「息子が導いてくれた舞台です」としみじみ話した。
中信地域では、1日に白馬村、2日に南木曽町、大町、安曇野、松本市で、合計61人が聖火をつないだ。