新社会人に聞く 初めての仕事や将来の目標

この春も多くの若者が、新社会人としてスタートを切った。コロナ禍の苦境の中でも、目指す仕事に就いた若者たちの目は、やる気に満ちて輝いている。松本市内で働き始めた3人に、最初の仕事や将来の目標などを聞いた。
※撮影時のみマスクを外してもらいました。

美容師 片桐一希さん(20、岡谷市)
失敗恐れず日々成長を

スタッフの温かさや店の雰囲気に魅力を感じ、ヘアサロン「BELPA(ベルパ)」(大手2)で働き始めた片桐さん。アシスタントとして、カットやカラーの準備など先輩スタッフのサポートを担う。
任される仕事はまだ少なく、まずはシャンプーがしっかりできるように毎日練習し、お客の髪を洗う力加減や、湯の流し方などを学ぶ日々。「昨日より今日、前日より常にレベルアップした自分でいたい」と、失敗を恐れずに積極的に行動することを意識する。
目標は、髪を切るスタイリストになること。自分にしかできない「唯一無二」のスタイルを発信し、いずれは「美容師界の“顔”になりたい」と意気込む。そのために、家ではSNS(会員制交流サイト)で流行の服装や髪形などをチェック。お客に「おしゃれする楽しみ」を伝えることができるように、勉強や努力を怠らない。

ホテル 上條有沙さん(20、松本市島立)
接客通じ宿泊客笑顔に

浅間温泉にある1885(明治18)年創業の老舗「ホテル玉之湯」(浅間温泉1)で、接客サービス係として働き始めた上條さん。宿泊客にお茶を入れたり夕食を出したりするほか、客室の準備などを担当している。
料理長が食材や味付けにこだわって作った品々を、食材の種類や調理法を覚えて客に説明するのも仕事だが、それは「まだまだ」。寝る前にイメージトレーニングをするなど、試行錯誤しながら努力を重ね、「夢に出てきます」と苦笑い。
家族で温泉旅行をすることが多く、小学生の時に訪れた宿で、きびきびと働く仲居さんの姿や親しみやすい笑顔に憧れ、専門学校・未来ビジネスカレッジ(渚2)のブライダル・ホテル学科で学んだ。
「自分の笑顔を見てもらい、お客さんにも笑顔になってもらえるような、明るい接客がしたい」と屈託がない。

調理師 冨澤力さん(19、松本市井川城1)
愛される店を開きたい

中華料理店「チャイニーズダイニング油家」(本庄1)で接客や調理に携わる冨澤さん。野菜を切るなどの料理の下ごしらえや、サラダの盛り付けをし、料理をお客の元に運んだり皿を洗ったり。「野菜一つにしても、同じ大きさに切るのが難しい」と、プロの料理作りの大変さを実感している。
ラーメン店を営む父の姿を「かっこいい」と思い、小学校低学年のころからチャーハンや野菜炒めなどを作り、料理の楽しさを知った。調理師を志して松本調理師製菓師専門学校(白坂2)で学んだ後、同店に就職したのは、同校の外部講師を務めるオーナーシェフの村田宏和さんに指導を受けたことや、店の味に感動したから。「修業するならこの人の下で」と決めた。
いずれは「地域の人に愛される中華料理店を開きたい」と意気込む。将来の夢を語るその顔は、希望にあふれている。