お小遣いを考える

子どもにお勧めの3つに仕切れる貯金箱(左)を持つ北村さん。右は自身が考案すたオリジナルの「おこづかい帳」

「キッズ・マネー・ステーション」3月の講座から

進学・進級を機に子どものお小遣いについて考えるママパパもいるのではないでしょうか。子どもや親子向けにお金やキャリア教育などの講座を開く「キッズ・マネー・ステーション」認定講師の北村きよみさん(長野市)は、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使って親子でお小遣いについて学ぶ講座を催しています。「いつから始めたらいい?」「金額の目安は?」。3月の講座から紹介します。

100円で何が買える?

★「お金って何だと思う?」
小学生と保護者を対象に開いた講座「やるぞ!親子おこづかい会議オンラインお金の講座」は、この問い掛けからスタート。「お金はどこからくるの?」「100円で買えるものは何?」「どうして100円で買えるのかな?」。次々と出される質問に、3~6年生の子どもたち4人が順番に答えます。
「鉛筆は100円で買える」という回答は出ましたが、お金がどこからきて、なぜ100円で買えるのかは答えられません。北村さんが「おうちの人が(会社員だと)働いて得たお金が銀行に振り込まれ、それを引き出して物を買ったり使ったりしている」「お金はみんなが価値があると信じているから使える」などと説明すると、少し不思議そうでした。
★お小遣いはいくら必要?
「使うお金」「将来のためのお金」「人のために使うお金」の3つに分けて考えることをお勧めします。例えば1200円のDVDが欲しいとして、1年ためて買うとすれば、月数の12で割って1カ月に100円ずつ。家族・友達へのプレゼント代も同じように計算して、ひと月に欲しい金額を算出します。この考え方は将来の家計管理にもつながります。
また、使い道やためる目的、いつどのくらい欲しいのか、何をしたらもらえるのかなどは親子で話し合い、「おこづかい契約書」などを参考にルールを決めるといいです。
お小遣いを渡し始める時期や金額、子どもに与える責任の範囲などは、子どもの性格やお金に対する理解度で異なります。だから小学1年生に1000円渡す場合もあれば、6年生で300円という場合も。「1回〇〇円」と決めて手伝いを頼むときも、一方的に親が金額を決めないで子どもに希望を聞くのが望ましいです。
子どもが手伝ってくれたときは感謝の気持ちを伝えることも大切です。お金のためだけではなく、自分が働いたことで喜んでくれる人がいることは人生を豊かにすると思います。
★お金の管理を子どもに任せる
普通のノートでも「お小遣い帳」は作れます。お金を使った日付と何を買ったか、いくら使ったかを記入していきます。この時、子どもに「振り返り」をさせることが大切です。買って良かったとか、欲しかったのに買って使ってみたらつまらなかったなどの感想をメモすることで、どんな使い方がうれしかったか、失敗だったかが見えてくる場合もあります。
大人になって大金で失敗する前に、お小遣いを自分で管理し、経験しながら身に付けることが望ましいです。

「すぐ始めたい」

★参加者の感想
「欲しいフィギュアを目標にお金をため、それを握りしめてうれしそうに買い物する息子の姿を想像したら応援したくなりました」(小学3年、同6年の母、松本市)
「今までお小遣いを渡していませんでしたが、家族会議を開いてすぐにでも始めたいと思います」(小学4年、年長男子の母、府中市、諏訪市出身)

お小遣い講座は小学3年生以上が対象で、奇数月の午後1時半~3時に開催予定。参加費1000円。日程や問い合わせは「家計塾リルコ」のウェブサイトから。