【働くママ・パパ】 美容師・佐藤武明さん

積極的に育児や家事を

美容師の佐藤武明さん(46、同市梓川)は、小中学生3人の男の子のパパです。仕事柄、土、日曜はほとんど子どもと遊ぶ時間はありませんが、コロナ禍で家で過ごす時間ができ、積極的に育児や家事に関わっています。

★仕事
エポンジュ(松本市中央1)が経営する店舗の1つ、LECLAIRE(レクレール、島立)で働く佐藤さんは美容師歴25年。お客さんの魅力を引き出すヘアスタイルに定評があります。財務や労務管理などの仕事も担っています。
そんな佐藤さんですが、初めから美容師を目指してはいませんでした。「高校卒業後はとにかく東京に行ってみたくて。何をしようか考えていた時、一番仲の良かった友達が美容学校へ行くと言ったので『じゃあ僕も』って」(笑)
深く考えずに進んだ道ですが、授業を受けるうちに美容の知識や技術の魅力、奥深さに引き込まれます。「仕事なんだけどとても楽しい。大きな理想がない分、素直に知識や技術を吸収できたのかなと思います。信号機の数より多いといわれる美容室の中で、自分を選んでくださるお客さまがいることは本当にありがたい。仕上がってうれしそうなお客さまを目にしたとき、やりがいを感じます」
★子どもとの時間
長男・叶和(とわ)君(12)と三男・新太(あらた)君(6)は今春、それぞれ中学と小学校に入学し、志(し)馬(ま)君(10)は小学5年生になりました。共働きのため平日の朝は大忙しですが、コロナ禍による店の営業時間短縮で、佐藤さんの帰宅時間も早まりました。
そこでできた時間は、子どもたちを風呂に入れたり家事をしたり。「最近、新太がイライラしているなと思ったら、歯が抜けそうでグラグラしていたんです」。一緒に過ごす時間が増えると、小さな変化にも目が向くようになりました。
最近は家にこもりがちな子どもたちを外へ出そうと、自分が部活で夢中になったバスケットボールに誘い、公園で楽しんでいます。
★目標
常に新しい情報を取り入れ、技術を勉強していかなければならない美容の世界。今は直接指導を受けにくいため、リモートの研修会で技術を学んでいます。
一方で佐藤さんは「技術的な部分だけではない、目に見えない大切なことがあると思う」と強調します。その“何か”をつかむため、例えば専門のコンサルタントによる接客の勉強会を開くなど、内面を磨く努力を重ねています。
★感動の一こま
子どもたちの髪を切るのはもちろん佐藤さん。店に来た時に働く父親の姿を見ていた叶和君は、保育園の卒園式で「大きくなったら美容師さんになりたいです」と発表。佐藤さんはその場で号泣したそうです。