70歳から挑戦夢の個展 そば店の傍ら油絵励む高野さん

安曇野市で十割そば店「そば勝」(穂高柏原)などを営む傍ら、油絵制作に励む高野義久さん(85)は31日まで、初の個展を穂高ビューホテル(穂高牧)で開いている。70歳から市内の絵画教室で腕を磨き、夢の個展を実現。自ら撮ったり、お客から寄せられたりした風景写真を題材に描いた20点が並ぶ。
山の絵が中心。「上高地大正池の朝」は、山登りが好きだった高野さんが30年ほど前に現地で撮った写真を元に描いた。枯れた立木がまだ多く残る大正池に霧がかかり、水面に穂高連峰が映るすがすがしい風景だ。
「北アルプス槍ケ岳の夕日」は同市の長峰山から望遠レンズで撮った写真が題材で、山頂に突き刺さるように沈む夕日が幻想的。花や、コミカルに描いた似顔絵作品もある。
高野さんは絵が好きで、中学時代には展覧会で入賞したことも。しかし、家業の木材、建築、不動産の仕事が忙しく、松本県ケ丘高校卒業後は絵筆を握る暇もなかったという。
これに加え、60歳の時にそば店を開店。多忙を極めたが、70歳近くなり高校時代の同級生から額縁の製作を頼まれたのをきっかけに、再び絵に関心を持つように。同市の画家・板橋順二さんの絵画教室(穂高北穂高)に通い始めた。
今も週3日ほど朝4時ごろ起きてキャンバスに向かっており、「感謝の気持ちを忘れず、今後はジャンルを広げながらぼけ防止も兼ねて励みたい」と話す。同ホテルTEL0263・83・6200