商業施設で心地よい汗を「イオンモールウオーキング」

イオンモール松本(松本市中央4)が開放するウオーキングコースを使い、一般財団法人松本ヘルス・ラボ(中央1)が2017年から毎週水曜日に開いているウオーキングイベント「イオンモールウオーキング」。コロナ禍で、昨年5~10月は休止したが、11月に再開。現在はコロナ感染防止のため、館内は歩かず、ストレッチ、筋トレ、正しい歩き方の練習などを行っている。商業施設で心地いい汗を流す現場をのぞいた。

参加者は60~70代が中心。現在は、コロナ禍を考慮し、定員を15人に絞っているが、以前は、多いときには30人ほどが参加。松本市の第三地区福祉ひろばの行事として開いたこともあるという。
4月28日の午後の部には13人が参加。通常使用している同モールの晴庭1階きらめきコートが使えなかったため、イオンホールに場所を変更した。
健康運動指導士の田中花さん(55、同市高宮北)が、これまで学んだウオーキングの基本の姿勢を振り返り、それに必要な関節や筋肉の動き、使い方などのトレーニングを指導した。
その中で行った歩き方のレッスンでは、正しい姿勢で歩くだけでなく、同じ側の手と足を同時に前に出す「ナンバ歩き」を取り入れたり、足をクロスさせながら前に進んだりする歩き方も実践。
「緊張すると、手と足が同時に出る」といった笑い話をしながら、ナンバ歩きを実際にやってみると「あれ?」。いつもの歩き方に。考えれば考えるほど体は思い通りに動かず、思わず笑いだす人も。田中さんは「おなかとお尻に力を入れ、肩甲骨を動かすように腕を振って」とアドバイスした。
筋トレは壁を利用したスクワットなどで、足や体幹を鍛えた。終了後は解散となるが、歩きたい人は、個人的にモール内のコースを歩いた。

イオンモールウオーキングは、同施設がオープンした2017年にスタート。季節や天候に左右されることがないうえ、買い物ついでに体を動かせるなどの利点も多いため、スタート当初から連続して参加する人もいる。
松本ヘルス・ラボ会員スタッフの山本英明さん(69、同市笹部)は、「建物の中だが、商品や店内装飾などで季節を感じられるのが大きな楽しさ」と長く続く秘けつを話す。
2年前に近所の人に誘われたという北澤芳子さん(69、同市筑摩2)は、ほぼ毎回参加。「腰痛、膝痛、肩凝りが改善され、前より体を動かしたくなった」と効果を実感。「先生も優しく、みんながいるので続けられる。家でも少しだが、毎日欠かさず体を動かしている」と意欲的だ。
松下正さん(67、塩尻市広丘高出)も2年ほど前から参加。「妻が正しい歩き方を知りたがっていたので始めた。体幹が鍛えられ、柔軟性も出た。スタンプラリーのご褒美にもらえるコーヒーもうれしい」と笑顔だ。
記者も参加者と一緒に、少し体を動かしたが、汗が出て、肩も軽くなった。
田中さんは「有酸素運動のウオーキングは、お金もかからず、無理なく自分のペースで続けられるのが魅力」とし、「歩くときの姿勢、筋肉の使い方などを意識するだけでも体は変わってきます」と強調した。
毎週水曜午前11時、午後1時半の2回。松本ヘルス・ラボTEL0263 ・ 39・1139

【メモ】 松本ヘルス・ラボ 「健康寿命延伸都市」を掲げる松本市を中心に、住民参加型で健康的な地域づくりを目標とする官民連携の団体として2015年9月発足。少子高齢化など、社会課題を考える企業と、「いつまでも健康でいたい」という思いの市民を結び、健康づくりと産業創出の両面の実現を目指す。