松本市の画家・山下さん 墨絵や水彩画など展示

印象的なモノクロームの世界も

松本市元町の画家・山下康一さん(56)は31日まで、池田町池田の「カフェ風のいろ」で作品展を開いている。墨で描いた迫力のある山の姿と、手製の竹ペンを使ってスケッチした水彩画など計21点が並ぶ。
山下さんは自作の墨絵を「モノクロームの山岳画」と位置付ける。「静謐(せいひつ)な場である自然を、印象的に表している」と話す。構図を考えた後、山を描くのと並行して背景を墨で黒くしていく。結果、山が浮き上がるように見えて存在感を増す。「無限感を表現したい」とも言う。

「北アルプス展望」は松本市の北部から北アを望んだ作品で、手前には霧を帯びた犀川が流れる。「安曇野幻月」の“主役”は常念岳。おぼろ月、点在する屋敷林と家、川の流れなどが脇を固める。「穂高連峰」「不二」などもある。
水彩画は全て現場で描いたスケッチ。同店のテラスから見た「春の餓鬼岳」や、大町市社で筆を走らせた「山河新緑」など8点を展示している。
群馬県高崎市生まれ。子どものころから山好きで、「より高い山に憧れて」信大に進んだ。卒業間際に山を描きたくなり、会社勤めをしながら各種公募展に水彩画を出品。入選を重ね、32歳で画業に専念した。
欧米の美術館や画廊200カ所ほどを巡り、名画の実物を見て、あれこれ学んだ時期もある。「絵は何かを感じるきっかけになるもの」と穏やかに語る。
午前10時~午後5時。水~金曜定休。風のいろTEL0261・85・0005