中国出身の梅蘭さん 普段使いできるチャイナ服提案

チャイナ服といえば女性向けはスリットが入ってセクシー、キラキラで派手…。ゲームのキャラクターもそうした服装が目立ち、日本人が抱く一般的なイメージとして定着している。普段着として用いる人はまだ少なく、「コスプレ用」と思っている人がほとんどではないだろうか。
そんなチャイナ服を日常的なファッション向けに販売している店が松本市にある。「蘭の尚(しょう)」(中央3)。中国出身の梅蘭(めいらん)さんが今年1月に開いた。コロナ禍で元気のない今こそ「ファッションを楽しまないと!」と、一人一人に合った色やスタイルを提案。トータルコーディネートもしている。
自分にはどんなチャイナファッションが合うだろうか。気になって店をのぞいてみた。

誤解やイメージ変えたい

梅蘭さんは、日本の伝統的かつ近代的な新しい文化が混じり合った点に魅力を感じ、中国で働きながら独学で日本語を勉強。街の雰囲気や、尊敬する芸術家の草間弥生さんの出身地でもあることから松本に魅力を感じ、2010年から3年間、松本衣デザイン専門学校(昨年度で閉校)で服飾を学んだ。
卒業後は日中を行き来しながら、中国で洋服販売やショップデザインの仕事をこなしてきた。しかし、コロナ禍で行き来が困難に。松本で憧れのデザイナー兼アーティストになるチャレンジをしようと決め、店を開いた。
有料で、チャイナファッションの販売・提案や、チャイナファッション以外の服を含めたトータルコーディネートをする。相談者の職業やスタイル、肌の色、顔の雰囲気、髪形などを見て、似合う色や服のデザインなどをアドバイス。結婚式や通勤などTPOに合った服装から、ミリタリー風、男性っぽいコーデのマニッシュ、気品あふれるエレガントなど、さまざまなテイストに合わせている。
家にある自分の服の中からチャイナファッションに合うものを選んでくれたり、他の店で一緒に選んだりといったことにも対応している。
接客は、梅蘭さんのアトリエも兼ねた店舗内でお茶や会話を楽しみながら-が基本スタイル。コロナ禍のため、オンラインでの対応もしている。
「日本人のチャイナファッションに対する誤解やイメージも変えたい」(梅蘭さん)と、日本でも普段から着られるシックなデザインのチャイナ服や、綿や麻素材を使用した着心地の良い服などを現地から直接、取り寄せている。
自分に合う系統の服や色などが分からず、「シンプルで普通ならいい」と思っている人が多いと感じているという。「日本と中国のファッションを合わせることで、個性的なおしゃれが楽しめます」と梅蘭さん。「コーディネートによってその人のさらなる魅力を引き出し、おしゃれの楽しさを伝えたい」と張り切っている。
月曜定休。午前11時~午後5時(土、日曜は6時)。