ユメックスアリーナ・小林さん 運動で地域の健康支えたい

体動かす楽しさ感じられる場所に

4月にオープンした塩尻市総合体育館「ユメックスアリーナ」(広丘郷原)のトレーニングルームで、小林凌雅さん(20、安曇野市豊科)がスポーツトレーナーのキャリアをスタートさせた。「地域の健康を支えるため、運動が好きな人を増やしたい」と張り切っている。

トレーニングルームで1日5回開く「初回講習会」で、利用者に器具の使い方などを教えるのが小林さんの主な仕事だ。取材した14日は市内の女性と大町市の男性に、エアロバイクの使い方を説明していた。
合間に「このあいだ、久しぶりに中学生とサッカーやったんですけど、すぐにばてちゃって」と、自身の体験を楽しそうに話したり、「あそこの桜、すごいですよね」「大町だったら、あの店ご存じですか」などと話題を振ったり。初対面の2人との距離を、どんどん縮めていく。
利用者同士で「これからの時季は、木曽のほお葉巻きがお薦めですよ」などと情報交換も始まり、その後も和気あいあいと体を動かした。「楽しく過ごして、体を動かすことが好きになってほしい。楽しくないと、運動は続けられませんからね」と小林さん。

一人一人要望聞き適切な指導

小学3年生からサッカー少年だった。「競技をする子どもたちを支えたい」とスポーツトレーナーを目指し、信州スポーツ医療福祉専門学校(長野市)へ。学生時代から母校の豊科南中学で、トレーナーとしてサッカー部員をサポートし、社会人になった今も続けている。
今年3月、公共スポーツ施設の管理運営などをするミズノスポーツサービス(大阪市)に入社し、同社などでつくる企業グループが指定管理者として運営する、ユメックスアリーナに配属された。
トレーニングルームを利用する人の多くは初心者。要望を丁寧に聞き、その人に合ったトレーニング方法を教える。その間、てらうことなく自分の短所や失敗談を口にしたり、地元の話題で会話を広げたり。学生時代にラーメン店でアルバイトした際に鍛えた対話力で、新しい施設やトレーニングの敷居の高さをぐっと引き下げる。
「『小林君の顔でも見に行くか』と言って来てもらえるようになれば光栄。どんな理由でもいいんです。この場所を楽しく感じてもらえたら」
トレーニング科学は日々進歩するため、最新の論文に目を通すほか、ルームのカウンター下に専門書を何冊も持ち込み、疑問や気づきがあったらすぐに調べる。「お客さんは千差万別だし、仕事の仲間は人生経験が豊富。どんどん経験し、吸収し、進化していきたい」と意気込む。
トレーニングルーム初回講習会の受講希望は同館へ電話(0263・52・3800)で。