関崎奈都子さん「ニッケルハルパ」に魅せられ

5月30日 松本で初の演奏会

バイオリンに鍵盤が付いたような独特の外観。スウェーデンの伝統楽器「ニッケルハルパ」は見た目のインパクトと広がりのある音色が特徴だ。この楽器に一目ぼれし、現地まで習いに行った麻績村麻の関崎奈都子さん(37)。多くの人に聴いてほしいと、30日に松本市内で初の演奏会を開く。
ニッケルハルパは、鍵盤を押さえて音程を取り、バイオリンより少し短い弓で弾く。16本の弦のうち実際に弾くのは4本。その他の弦が共鳴弦となり、豊かな残響感が生まれる。ストックホルム北のウプサラ地方に伝わる楽器で、いったん廃れたが1960年代に再興運動が起こり、今に引き継がれている。
関崎さんは6年ほど前、「民族楽器の演奏を趣味にしたい」と動画投稿サイトで検索。アイルランドのアコースティックバンド「ヴェーセン」の演奏で初めてニッケルハルパを知り「きれいでパワフル、広がりのある音色に衝撃を受けた」。
ニッケルハルパは職人手作りのため、日本の国内にはほとんど出回っていない。その後、偶然ヴェーセンの来日公演があり、会場に設けられた体験コーナーで店を紹介してもらい購入した。独学で練習したものの、日本には奏者も修理できる場所もなく、スウェーデンの音楽専門学校に留学を決意。仕事を辞めて現地へ渡った。
伝統音楽はダンスの音楽でもあるスウェーデン。耳で聞いて音を覚えた。外で弾いていると誰かが合流して弾いたり踊りだしたり。北欧の自由でおおらかな雰囲気も楽しんだ。楽器製作も教わり、約1年後に帰国した。
最近は老人福祉施設などで演奏。それを知った日本ヴァイオリン松本店(大手1)の提案で演奏会を企画した。「知れば知るほど奥が深い。北欧の民族音楽の楽しさを伝えられたら」と関崎さん。
同店で開く演奏会は午前11時と午後1時、定員各回15人、要予約で、お代は投げ銭。同店TEL0263・87・5931