友禅染の良さ身近に プリント布でバッグなど製作展示販売へ

日展などで活躍する安曇野市の手描き友禅染作家、古根香さん(47、明科光)は今年、自身の過去の友禅染作品を木綿地にプリントし、それでポーチなどを作る取り組みを始めた。「友禅染の良さを身近に」と、小さな絹地でもバッグやふくさなどに仕立ててきたこれまでの活動の延長。6月、市内2カ所で展示販売する。
手描き友禅染は、「糸目」という細い防染用ののりの跡が、模様の輪郭線として残るのが特徴。今回、木綿地にプリントするにあたって古根さんが危惧したことの一つは、糸目の味が出るかということだった。「幸い、頼んだオリジナル生地専門店のプリント技術は色合いも含め、納得できるものだった」と言う。
昨年作った染め額「夜の王シリーズ」3点はプリント後、ポーチやサコッシュ(マチがない斜めがけの薄型バッグ)にした。そのうち、「夜の王惑いの星」は黒猫が主役で、広大な宇宙を感じさせる物語性のある絵柄だ。
猫目線で見た「ボクのスキナモノ」にはデフォルメされた黒猫と金魚などが描かれ、トートバッグなどに。これらは、4~29日にギャラリーぬく森(穂高有明)で開かれる「猫展」に出品する。
2019年と20年の日展入選作と、作品「夢見るサカナvitamin」はポーチなどにし、8~27日に豊科近代美術館が開く「安曇野市の日展作家8人展」の間、館内のミュージアムショップで販売する。
ぬく森(TEL0263・84・4133)は木曜休み。近代美術館(TEL0263・73・5638)は月曜休館。