県高校総体陸上 中信勢5種目V

県高校総体の陸上(5月28~30日、松本市の信州スカイパーク陸上競技場)で、中信勢は男子の200メートルと砲丸投げ、円盤投げ、やり投げ、混成の八種競技の計5種目を制した。男女各種目6位まで(競歩と混成競技、女子の棒高跳び、三段跳び、ハンマー投げは4位まで)が全国高校総体(インターハイ)につながる北信越大会(6月17~20日・福井県)出場を決めた。

八種・梶川・経験した悔しさ 頂点への原動力

このうち男子八種競技(28、29日)は梶川新(あらた)(松本国際2)が砲丸投げ、400メートル、やり投げ、1500メートルの4種目で自己記録を更新し、トータル5224点で初優勝した。
最終種目の1500メートルは、直前の走り高跳びで右足首を痛めた状態でスタート。序盤は先頭から大きく引き放されたが3番手をキープし、3周目で先頭に立つと4周目の最後のコーナーで一気にスパートし、後続を引き離す気迫の走り。自己記録を100分の16秒縮める4分39秒56でゴールし、ガッツポーズをして喜んだ。
山辺中の陸上部出身。得意の走り高跳びは中学3年の北信越大会で1メートル83を跳んだが、全国大会の参加標準記録に2センチ及ばず涙をのんだ。四種競技も標準記録にわずか9点足りず「悔しい思いをした」のが高校で陸上を続け、頂点を目指す原動力になっている。
走り高跳びの自己記録は、昨秋の中信新人大会を制した際の1メートル91。単独種目でも勝負できるが「それだけでは物足りない」と梶川。スプリント、ジャンプ、投てき、スタミナとすべての力が試される八種競技に取り組み、「陸上選手としてすべてを極めたい」と貪欲だ。
北信越3位までが全国大会行きの切符を手のする。梶川は「中学時代にかなえられなかった夢を実現させ、大舞台で自分の力を試したい」と先を見据えた。

円盤投げ・川上・冬場鍛えた成果 フォームも修正

男子円盤投げ(30日)は、川上大輝(松商学園3)が決勝5投目に38メートル73を投げて逆転で初優勝。1投目は36メートル50で首位に2メートル以上離されていたが、強い横風の中でも放つ円盤の角度やフォームを修正。持ち前の勝負強さを発揮した。
前日の砲丸投げは2位で「悔しかったが、気持ちを切り替えて集中した」。冬場に投げ込んだトレーニングの成果が出たといい、自己記録は中信総体を大会新記録で制した39メートル55。目標の40メートルには届かなかったが、「理想のフォームに近づいてきている。あとは気持ちで投げ切りたい」と、北信越に向けて力を込めた。

200メートル・酒井・ライバルと対決 決勝一気に加速

男子200メートル(30日)の決勝は向かい風1・7メートルの悪条件の下、酒井幹汰(豊科3)が21秒79で初優勝。中学時代の陸上クラブのチームメートで全国大会上位の実績もある落合華七斗(かなと)(佐久長聖2、堀金中出)とのライバル対決を制した。
同組だった準決勝で、落合に100分の10秒遅れた酒井は「予選も準決勝も力みが出た」と反省。決勝は肩の力を抜いて臨み、カーブを抜けてから一気に加速し、後半の直線を駆け抜けた。
自己記録は中信総体を大会新記録で制した21秒40。陸上は小学4年生で始め、記録が伸びだしたのは中学3年以降。これまで全国大会に出たことはなく、「最初で最後のインターハイで結果を残したい」と、出場が懸かる北信越へ気合を入れる。

砲丸投げ・髙橋・やり投げ・小平

○…髙橋勇翔(はやと)(松本国際2、男子砲丸投げ13メートル66で初優勝)「中信総体後に投法を変え、1投目で自己記録を更新して自信が持てた。さらに磨きをかけ、全国大会出場を目指す」
○…小平将斗(松本国際3、男子やり投げ61メートル18の大会新で初優勝。砲丸投げ、円盤投げ、400メートルリレーの計4種目で北信越大会へ)「1投目で大会新を出せたのはよかったが、その後は力んで記録を伸ばせなかった。目標の全国制覇に向けて改善したい」