県高校総体空手 組手・形 男女6種目で松本第一V

県高校総体の空手(5、6日・松本市波田体育館)は組手と形、男女の団体・個人計8種目のうち、松本第一が6種目を制した。いずれも3年生の竹内絃喜(げんき)が男子個人組手、相川透輝(とうき)が同形で初優勝し、女子個人形は宇海(うがい)友里加が一昨年に続き連覇(昨年はコロナ禍で中止)。中信勢は団体組手で男女とも松本第一が、個人は組手、形とも男女2位までの計6人が全国高校総体(インターハイ、8月12~15日・富山県)出場を決めた。

男子個人組手は竹内

組手は団体、個人ともすべてトーナメント。男子個人(出場50人)の竹内は、準決勝で塩谷康生(松商学園3)を4-0で破って全国出場を決め、決勝は松商主将の山口由眞(3年)と対戦。
竹内は序盤、塩谷のスピードのある攻撃に2連続ポイントを奪われたが、カウンターで上段突きを決めてから一気に形勢を逆転。179センチの長身を生かした力強い攻撃で次々とポイントを奪い、最後は鮮やかな上段蹴りを決めて7-2で逆転勝ちした。
5歳で競技を始め、父親が指導する池田町の道場で技を磨いた。小中学校時代は県大会3位止まりだったが、第一高でめきめきと力を付け、昨秋の北信越新人大会76キロ未満で初優勝。全国選抜大会(今年3月)に出場した。
この時は1回戦で同級の優勝者と当たり、同点で判定負けを喫して「悔しかった」と今夏のリベンジを誓う。団体にも出場する竹内は「仲間と一緒に全国で戦えるのがうれしい。個人、団体とも上位に食い込みたい」と気を引き締めた。

●…松商・山口(男子個人組手2位で全国へ)「ここまで勝つことができたのは、支えてくれる仲間がいたからこそ。皆の思いを背負い、全国で結果を残したい」

個人形男子相川、女子宇海制す

個人形は男女とも、8強決めまでを2人が同時に演武する旗判定、それ以上は東京五輪でも採用される、1人ずつ演武する得点方式で競った。
男子の相川は旗判定の3回戦を5-0で圧勝し、全国出場を懸けた4人によるランキングマッチは23・8点で突破。もう一方のトーナメントとランキングマッチを勝ち抜いた吉澤皐(松本県ケ丘2)とメダルマッチ(決勝)で対決した。
剛柔流最高峰の形スーパーリンペイを繰り出した相川に対し、吉澤は松濤館流の高難度の形ウンスーで応じ、相川(24・82点)が吉澤(23・24点)を上回った。相川は「勝ったのはうれしいが、ここがスタート。技の一つ一つに磨きをかけ、スピードと技術を高めて全国で勝負したい」。
敗れた吉澤は「決勝はいつもより動きが硬かった。優勝するつもりだったので悔しくてたまらない。全国でリベンジしたい」と力を込めた。

女子の宇海は、トーナメント2戦をいずれも5-0で圧勝。ランキングマッチは得意のスーパーリンペイで制して(24・48点)全国出場を確定させ、メダルマッチは男子を制した相川の妹で、同じ大町市の道場「剛誠館」出身の流璃(松本第一1)との同門対決に。
宇海は、同種目の東京五輪代表、清水希容(ミキハウス)が得意とする糸東流最高峰の形チャタンヤラクーサンクーを演じ、男女を通じてこの日最高の25・28点をたたき出した。相川も糸東流の難形パープーレンで挑んだが23・68点で敗れた。
宇海は、日本航空高(山梨)時代に同種目でインターハイを3連覇した水稀(大町第一中、帝京大出)の妹。1年時のインターハイは16強で、昨年はコロナ禍で大会が中止に。高校最後の集大成として、今夏は姉に続く全国制覇を目標に掲げる。「決勝の形はまだ完成度が低い。8月までに修正し、全国では最高の演武をして表彰台の一番上に立ちたい」と宇海。
敗れた相川も「全国では兄とともに全力を尽くし、結果を残したい」と前を見た。