子育て世代を応援「託児所にじいろキッズ城西」

松本市城西1の認可外保育施設「託児所にじいろキッズ城西」の施設長として、経営から保育まで携わる夏井由美さん(38、安曇野市豊科)。「子育て中のお母さん、お父さんの応援をしたい」という自身も、長女・美月ちゃん(5)を育てる母親です。仕事や家事に追われる多忙な日々ですが、娘と2人で過ごす時間、自分と向き合う時間も大切にしています。

★保育の道へ
夏井さんは高校卒業後、飲食業界に就職し24歳で店長に。やりがいを感じつつも、高校生の頃から興味があった心理学を学びたいと、26歳で東京未来大学(東京都)に入学。通信教育で子どもの心理などを勉強します。
学業が忙しくなると飲食業界を離れ、知り合いのイチゴ農家や保育所で働きます。その間に結婚し出産。時間はかかりましたが、小学校教諭免許を取得し2017年、34歳で卒業します。
にじいろキッズの原点は、2年半の保育補助員の仕事にあります。夜間や休日に保育を必要としている人が大勢いることを知り「助けになりたい」と思う一方、「子どもを安心して預けられる場所」の大切さを実感します。
★託児所をオープン
「自分が思い描く託児所をつくればいい」。そんな知人らの後押しもあり18年、松本市島内に「にじいろキッズ」を開設します。
預かる子どもは2カ月~12歳。保育時間は午前8時~午後6時を基本としつつも、予約をすれば24時間、土日曜・祝日も受け入れています。託児所は昨年1月、現在の場所に移転しました。
「日中預かるお子さんが大半ですが、夕方からの仕事で市外から預けにくる方や、急な用事で『これからお願いします』という方も。預ける理由やタイミングはそれぞれです」
在籍するスタッフは約20人。大事にしているのは、生活の背景やリズムが異なる子どもたち一人一人に寄り添った保育です。「1日の大まかなスケジュールはありますが、それにお子さんを合わせるのではなく、自然にその場になじめるように心配りしています。現場は大変ですが、スタッフ同士でうまく工夫してくれています」
★子どもとの時間
母親の森本明美さん、妹の早(さき)さんと2世帯住宅で同居しています。保育園の送迎は夫の淳さん(45)を含む4人でやりくり。夫婦共に帰りが遅くなるときは、主に母親にお願いしています。
仕事が立て込むと深夜に帰宅して朝一番に出勤するなど、美月ちゃんとゆっくり過ごせません。そのため半休の日は早めに保育園へ迎えに行き、一緒に料理を作ったり、最近習い始めた英語の宿題を見てあげたりと母娘の時間をつくります。
「家事の片手間に相手をするのではなく、きちんと向き合うように心掛けています」
★大切な1人の時間
仕事の合間にカフェで気分転換する時間も大切にしています。また、悩み事があるときは温泉で疲れを癒やしながら考えをまとめたり、帰宅が美月ちゃんが寝ている時間なら、少し遠回りして次の目標やアイデアなどに思いを巡らせたり。
「忙しいときこそ1人で考える時間をつくることが大切。それによって『また明日から頑張ろう』とプラス思考になれるんです」