無理なく自宅で運動の一歩「健康運動ゼロイチプロジェクト」

得意分野で「運動難民者」救う

運動の大切さは分かっているが、なかなか一歩が踏み出せない。そんな「運動難民者」を救いたい―と、松本市や近郊で運動指導に当たる3人が新たな取り組みを始めた。
「健康運動ゼロイチプロジェクト」。ストレッチなどの軽い運動や、独自に考案した「健康運動ゼロイチダンス」を、オンラインレッスンや動画配信を通じて有料で提供。老若男女、運動の得手不得手を問わず、無理なく自宅で取り組める内容に仕上げた。
3人は、代表で健康運動指導士の西山知花さん(46、松本市井川城)、同じく健康運動指導士で整体師の永井肇さん(31、神田)、ダンス講師の坂口瑞恵さん(43、波田)。それぞれの得意分野を生かし、運動習慣がない人の「ゼロをイチに」するための活動に意欲を燃やしている。

非対面型講座の需要に気付いて

「健康運動ゼロイチプロジェクト」は昨年9月に発足した。きっかけは新型コロナウイルスの拡大だ。松本市などの健康教室や講座で教える西山知花さんは、仕事が一気になくなった。苦肉の策として、普段教えている内容をDVDにまとめて販売したところ、口コミで200枚が売れ、対面型でない運動指導の潜在的な需要に気付いたという。
「講座に足を運びたいけど、介護や子育てで忙しくて時間を合わせられない、家でできるのはありがたいとの声をたくさんいただいた。運動したいけど、機会や時間がないという人の存在に気付くことができた」と西山さん。こうした自分自身では運動できない人を「運動難民者」と名付け、サポートしたいと活動に乗り出した。
手始めに、西山さんがオンライン会議アプリZoomを使い、朝8時から約30分間の「朝活ストレッチ」レッスンを月5回開催。同じく地域で指導し、志が近いと感じた永井さんにも声を掛けた。体を整えるコンディショニング系の指導が得意な永井さんは、「一日の疲れを翌日に持ち越さない」を合言葉に「夜活ストレッチ」の動画を月3回配信している。
さらにダンスが得意な坂口さんも加わり、有酸素運動をベースに高齢者でも楽しく動ける「健康運動ゼロイチダンス」を考案。動画配信かDVDが選べ、いつでも自宅でできるようにした。

個性異なる3人刺激与え合って

「動くのは面倒くさいと思っていたが、毎日やると爽快感を感じた」「体を動かすと思考もプラスになった」など、実際に試した人から喜びの声も寄せられた。「永井さんは思考型、坂口さんはアーティスト型」。西山さんがそう言うと、2人は「西山さんは行動型だよね」と笑う。お互いが刺激を与え合い、個性の異なる3人の「ケミストリー(化学反応)」も活動の促進剤となっている。
「今後は対面での活動も増やし、自分たちの知識を伝えていきたい」と西山さん。現在の主婦層や高齢者のほかに、発達障害や引きこもりがちな人、多忙なサラリーマンなど、特に運動が必要な人たちにもアプローチしていきたいと計画を練っている。
「朝活」はオンラインレッスン500円。動画配信サイトYouTubeでの視聴は、「朝活」「夜活」とも無期限で1000円など(お試し無料動画あり)。申し込みは西山さんのサイト(「健康運動指導士チカッペ」で検索)。問い合わせは西山さんメールchika50fitness0213@gmail.com