劇団シアタートライブ「ヌルイミライ。」

リアルな会話再現

松本市の劇団シアタートライブは10、11日、「ヌルイミライ。」を上土劇場(松本市大手4)で上演する。昨夏から公演を延期していたが、「コロナ禍で縮こまった地元劇団や、孤独に苦しむ人を元気づけたい」と上演を決定。当日は客席を3分の1の約70席にし、演者との間を2メートル以上空けるなど感染対策をして行う。
物語の舞台は「世間にはじき出された」若者たちが共同生活を送る山村の古民家。ある日、情報技術開発の最先端にいた女性が移り住む。間もなく土地の相続人が現れ「ここを売却する」と宣言。若者たちは理想郷を守ろうと抵抗するが-。
作・演出は、劇団を主宰する永高英雄さん(58、同市笹賀)。脚本のきっかけは、職に就かない人たちの共同生活が和歌山県に実在することを知って。「コロナ前も今も、生活が成り立っていることに衝撃を受けた」
「リアルに描きたい」と、以前から学んでいる「会話分析」を初めて脚本に用いた。聞こえない語尾や発話の重なり、「間」の長短などを詳細に書き起こす際に使う記号だ。
「そんな話し方になりますか」。稽古場に永高さんのげきが飛ぶ。若者の1人「ラビ」を演じる松本大人間健康学部3年の倉科明佳さん(20)も、緻密な演技指導に応えようと真剣な表情。「本当の気持ちをラビのように話せたら人と深くつながれると思う」
永高さんは「面白おかしく楽しんでもらい、メッセージがじんわり伝わればうれしい」と話す。
上演時間は両日午後2時と10日午後7時半。一般2000円、大学生以下1000円(当日は500円増し)。同劇団TEL070・6984・9433