松本ライオンズ全国逃す 県学童軟式野球春季大会

小学生軟式野球の高円宮杯全日本学童大会県予選を兼ねた第40回県学童選手権春季大会は6月26日、準決勝以上を松本市野球場で行った。中信代表で唯一4強入りした松本市内10チーム選抜の松本ライオンズは、決勝で東信代表の野沢少年野球クラブ(佐久市)に1-3で敗れ、全国大会出場を逃した。
松本は準決勝で北信代表の中野ベースボールクラブ(中野市)と対戦。初回に3番長澤勇虎(はやと)の二塁打で先制し、4回に2死二、三塁から7番西條大翔(やまと)の三塁打で2点を追加した。5回に同点とされたが、6回に長澤の中越え三塁打と4番木下元史(山辺6)の犠飛で勝ち越し、4-3で競り勝った。
続く決勝は先発の左腕、木下が初回に1点を失ったが、その裏1死一、三塁から4番木下の適時打で同点に。しかし、3回2死二、三塁のピンチで捕逸で勝ち越しを許し、さらに暴投でこの回2失点。松本は6、7回に同点の走者を出したが、いずれも後続が倒れた。
準優勝の松本は、9月に埼玉県で開くガスワンカップ選手権に出場する。
大会は県内4地区の代表16チームがトーナメントで争い、12日に1回戦と準々決勝を行った。そのほかの中信代表は、塩尻BBCと常盤スポーツ少年団(大町市)が1回戦で、上松クラブが準々決勝で敗退した。

逸機続き惜敗も接戦練習の成果

昨年はコロナ禍で中止された「小学生の甲子園」とうたわれる全国大会に、一昨年に続き2大会連続で13回目の出場を目指した松本だが、決勝は逸機が響いた。
初回に同点とした後、2死満塁とチャンスを広げたが、内野ゴロで勝ち越せなかった。2点を追う6回も1死三塁から代打攻勢をかけたが不発。最終7回の1死二塁も得点できなかった。
昨季まで6年間コーチを務め、今季から選抜チームを指揮する伴在紀次監督(50)は「初回と6回に1点でも取れていたら、流れが変わっていたかも」と悔やんだ。一方で、準決勝まで3戦で計27得点と強打の野沢と、ロースコアの接戦を繰り広げたことは「練習の成果。自信を持っていい」と、うつむく選手を励ました。
準決勝で先発し、決勝は捕手を務めた戸田雄大主将(寿6)は「絶対に勝つつもりでいたので悔しい。秋の大会に向け、もっと練習して力を付けたい」と雪辱を誓った。