四賀へ夏休みプチ一人旅 小学生と就労支援施設利用者交流

自分の価値再発見する機会に

夏休みの一日、四賀の里(旧四賀村)に小学生だけで出掛けてみませんか―。
「初めてのプチ一人旅」と題したユニークな試みを、松本市の就労移行支援事業所「明日華」代表で、四賀地区在住の上條政次さん(59)が8月4日に企画した。
主にメンタルの不調が原因で休・退職し、職場復帰や再就職を目指す人たち向けの支援訓練施設を運営する上條さん。当日は施設利用者もスタッフとして参加し、活動を通じて自身の価値を再認識する「気づき」にもつなげたい考えだ。
寺での座禅体験、地場食材を使った古民家カフェでのランチ、岩山散策…。「初めてのプチ一人旅」では、そんな体験メニューを用意する。子どもたちと施設利用者は、そこからどんな刺激や気づきを得るのか―。

早期退職し開所社会復帰を支援

「メンタルダウンして復職を目指す施設利用者」×「夏休みの小学生」×「自然豊かな四賀の里」―。そんな掛け合わせのイベントが、上條政次さんが企画する「初めてのプチ一人旅」だ。
上條さんは、放射線技師として松本市の丸の内病院で働き、健康管理部門の責任者も務めた。企業の担当者と話す機会が多く、働き盛りのサラリーマンが抱える心の不調の問題を痛感。その解決のためには地域の居場所が必要と考え、55歳で早期退職し、2019年に就労移行支援事業所「明日華」を立ち上げた。
現在、施設には18歳から50歳の男女15人が通っている。午前は農作業など、午後は運動や読書、パソコンなど個々に合わせた作業をするが、全体を通して大事にしているのが、「気づき」の体験だ。
「精神的に落ち込むと、自己肯定感も低くなる。自分が何が得意で何を提供できるか、自分の価値を再発見してもらうことで、それぞれの目標を見つけて社会復帰につなげてほしい」と上條さん。

四賀という場所心身ケアに最適

妻の実家がある四賀地区で20年以上暮らすうちに「心身のケアや安らぎの場所として、四賀がふさわしいのでは」と、グリーンツーリズム的なアイデアも温めてきた。そこで、これらの要素をミックス。施設利用者が企画や運営に携わり、参加者と交流する中で得意分野を見つけ自信を付けてもらい、地域の活性化、小学生の夏休みの思い出づくりにつながる企画を発案した。
上條さんの思いを受け、座禅体験では会田地区の無量寺が協力。西ノ入養鶏組合は卵を無償提供し、この卵を使って築130年の古民家カフェ「山星(やまぼし)」がオムライスのランチとデザートを作り、振る舞う。「子どもたちには四賀でいろいろな体験をしてもらい、達成感を味わってほしい」と、山星オーナーの松村健太郎さん。
参加無料。企画の理念に共感、賛同する人からウェブチケットを購入する形で寄付を募り、資金に充てる。寄付金で賄うのは、こども食堂のように「取り組みに意義を感じてくれる多くの人を巻き込みたい」との願いが込められている。

【インフォメーション】 対象は、原則1人で参加できる小学4~6年生。先着15人。大学生など当日のボランティアスタッフ、ランチに使う食材も同時に募っている。
参加申し込み、問い合わせは上條さんにメール(kamijyo1103@yahoo.co.jp)で。ウェブチケット購入(1口2800円の寄付)はこちら(https://ticket.tsuku2.jp/eventsDetail.php?ecd=02520040015205)から。