【なないろキッズ】 #61 読書感想文を乗り切ろう

夏休みの宿題で読書感想文が一番気が重いという人も少なくないでしょう。感想文を書くために親子で毎年苦戦するという話題も外来でよく伺います。乗り切る方法を紹介します。
まずは本選び。本人が好きで読みたい本を選びましょう。興味のない本を読むのは苦痛です。既に読んでいて、なじみのある本があれば、その本の感想文を書くのもよいでしょう。
物語に限らず、ノンフィクションで、電車が好きなら電車関係、虫が好きなら虫関係の本など、興味のある分野だと、感想やエピソードが出やすいかもしれません。
本を読むこと自体に苦労する場合、図鑑や文字数が少ないノウハウ本、絵本を選ぶというのも1つの方法です(学校の規定で除外されていないかは確認しましょう)。読み聞かせをしてあげるのもよいと思います。ちなみに私は中学1年の時、国語辞典で感想文を書いたこともありました。
読書感想文の書き方のテンプレート(ひな型)のようなものが、インターネットで検索するといろいろ見つかります。選んだ本に合いそうなテンプレートを見つけて活用するとよいでしょう。
テンプレートを埋める際、「どう思った?」というフリーな質問ではどうしても本人が思い付かないなら、例文を複数挙げて、一番自分に近い気持ちを選ぶというのもありでしょう。
文章を考えながら文字を書くという同時作業が苦手なお子さんもいます。そういう場合は、インタビュー形式で、本人が言った言葉を親が聞き取り、メモしてあげましょう。テンプレートを埋めてから、本人に清書させれば十分です。
とにかく作文用紙に一定の文字数を埋めれば、宿題の提出点はもらえ、一定の達成感は得られます。何とか割り切って頑張って埋めましょう。