児童が花火大会企画 資金集めに奔走

地域学ぶ活動の集大成に

コロナ禍を乗り越えて浅間温泉を元気にしたい─と、松本市の本郷小学校6年1組(29人)が11月6日、花火大会を企画している。約3年にわたり、自分たちが暮らす地域について学び、活動してきた授業の集大成でもある花火。児童らは最後の課題「資金集め」に奔走している。
7月の参観日の休み時間、児童らが昇降口にテーブルを並べ、手作り品を販売するバザーを開いた。売るのはアクセサリーやせっけんなど。放課後や帰宅後に作ったという。
「お金を集めるのは想像していたよりも大変。コロナで行事が少ないので花火で楽しんでほしい」と、花村音紅さん(11)、大宮路美羽さん(11)。
並行して取り組むのがインターネットで資金を募るクラウドファンディング。「レディーフォー」のサイト=【ここからサイトへ移動】=で、期間は9月5日までの50日間。目標は60万円だ。
返礼品には浅間温泉の魅力が伝わるものを─と、児童は5月から温泉街の店舗や旅館の協力を得るため、プレゼンテーション用の端末も携え、“飛び込み営業”も。温泉施設の日帰り入浴券や宿泊券、土産品の割引券などが集まってきた。
最初は苦労したが、「地域の人が温かい声を掛けてくれた。皆がよかったと思える花火を打ち上げたい」と森弘翼君(12)。
活動のきっかけは、4年生の時に取り組んだ、地元ゆかりの陶器「浅間焼」についての学習。土を採取して浅間焼を製作。地元から集めた陶器と合わせて浅間焼展を開くなどしてきた。今年は同校で開く浅間焼の作品展と合わせ、コロナ退散祈願を兼ねた花火大会も催すことにした。
コロナ禍で活動が思うように進まないこともあったが、「これまで何度も諦めず、一生懸命取り組んできた姿がすがすがしい」と担任の村山茂樹教諭(46)。夜空を彩る大輪の花が地元や児童たちを勇気づけてほしいと願う。