夫妻でケーキとショコラの店

宝石のように輝くケーキやチョコレートがショーケースを彩る。
塩尻市広丘郷原に、佐々木拓也さん(31)、ゆり惠さん(33)夫妻が開いたケーキとショコラの店「パティスリー・クルール」。クルールはフランス語で「彩る」。その名の通り、見るだけでわくわくする商品が並ぶ。
オーナーシェフの拓也さんは、東京やフランスで修業を積んだ。3年前に生まれ育った塩尻市にUターンした時に、改めてフルーツの豊富さを実感。地元農家やワイナリーと連携して、新商品の開発に力を入れる。
「地域の人たちの生活の一部になれるような、温かな雰囲気の店にしたい」と店長のゆり惠さん。フランス仕込みのチョコレート作りの技と地元の食材で、長野県ならではの商品を全国に発信していきたいと、今後を見据える。

渡仏し世界的な洋菓子店で学ぶ

佐々木拓也さんのこだわりが詰まったケーキとボンボンショコラ、焼き菓子が並ぶパティスリー・クルール。ゼラチンを使わずにカカオだけで固めた「ショコラ・フランボワーズ」は、フランスで勉強した内容を全て注ぎ込んだ自信作だ。
拓也さんは、松商学園高校を卒業後、都内の専門学校で洋菓子の作り方などを勉強。東京の資生堂パーラーなどを経て渡仏。世界的に有名な洋菓子店「ジャン=ポール・エヴァン」でチョコレート菓子を学んだ。「同じフランスのチョコレートでも、日本で食べる物とは封を開けた時の香りから違った」と話す。
チョコレートは「カカオの割合や、いろいろな食材の組み合わせで可能性が無限大に広がるのが魅力」と拓也さん。ワサビやソバ、ルバーブなど、地元の素材も使って、クルールでしか出せない商品を開発し「長野県のチョコレートボックスとして、塩尻から発信していきたい」と意気込む。

先を見据えて 地元農家やワイナリーと連携

店内は、商品が映えるように白を基調とした。ショーケースは、何が入っているのか、どんな形かゆっくりと見てもらいたいという思いから、ケーキはずらりと並べるのではなく、各種類1つを並べた。
カウンターのカフェスペースも6席設置。ただ、コロナ禍のため現在は営業を見合わせており、来年、本格的にオープンする予定。バリスタとパティシエの資格を持つスタッフも常駐し、豆からこだわったコーヒーや、店内でしか味わえない温かなデザートなどを準備中だ。
「食べて驚いてもらえるような商品を作りたい」(拓也さん)、「今後はグルテンフリーの商品など、アレルギーに対応したおいしい商品の開発にも力を入れたい」(ゆり惠さん)。2人は先を見据えて歩みを進める。

【インフォメーション】ケーキは500円前後。ボンボンショコラは4つ(1580円)、6つ(2350円)、8つ(3150円)入りの箱があり、10種類ほど並んだ中から好きな物を選んで入れてもらう。信州土産として使ってもらえるよう、ブドウをイメージして作ったギフトボックスやリボンを用意した。
午前10時~午後7時(日曜は午後6時)。TEL0263・87・2030