YouTuber大西祐次郎さん会社設立

YouTubeを通じて信州や松本平の情報を世界に発信し、魅力を広めたい-。そんな思いが強まり、YouTubeによる販促を手伝ったり、ビジネス活用をアドバイスしたりする会社「次大(じだい)」を松本市に設立した。
代表は徳島県出身の大西祐次郎さん(46、梓川倭)。「大西祐次郎チャンネル」などをYouTubeで配信している。
5年前にフェイスブックで動画のアップを始め、4年前からYouTubeの世界へ。趣味で続けるうちSNSの影響力の大きさを痛感。顧客獲得の相談も受けるようになり、「今こそ攻めの時期」と、広告関係の会社を辞めて独立した。
「第二の故郷」信州の魅力発信を本業に据えたYouTuberを再び訪ねてみた。

信州の魅力世界に発信

YouTubeで配信している「大西祐次郎チャンネル」。ある日の投稿には、南松本駅のイイダヤ軒で駅そばを食べる大西祐次郎さんが写っている。松本駅から電車で移動。そばを前に「イイダヤきます」「これや~いいだや~」など、おやじギャグもてんこ盛りで、こだわりの食べ方を紹介。食べ続ける姿に、なぜかついつい見入ってしまう。
「テレビには段取りや台本があり、それに沿ってプロが作り込むが、YouTubeはあくまで素人っぽさが大切」。大西さんはそう話す。
会社勤めの頃からSNSを広告に活用したいという思いが強かった。最初に始めたフェイスブックを研究するうちに「いいね」が、そしてYouTubeのチャンネル登録者数も増えていった。松本市波田のスイカ農家とコラボし、ネットで販路開拓を探る「そーゆーすいか」の取り組みにも挑戦。昨夏のMGプレス紙面でも紹介した。
「情報発信のツールとしての可能性は大きい」。その思いは徐々に強まった。仕事で取り組みたいが、会社勤めでは制約がある。コロナ禍で会社としても新しいことには手を出しにくい。そこで独立を決めた。YouTubeで得る収入が一定額に達したことも決断を後押し。5月に「次大」を設立した。

恩返しの気持ち多くの人と協力

YouTubeには、松本市内のグルメ情報、自身の日常などをアップ。「大西祐次郎チャンネル」としては「ひとり温泉」「1人飲み」「ランチ」など7種の番組を持つ。チャンネル登録者は6万2700人ほどだ。
飲食店に出向き、食べたり、旅館を利用したりする動画を撮影。店や旅館のチャンネルを手掛けることもあるが、大西さん自身のチャンネルにアップすることが多い。「動画については、仕事半分、プライベート半分」と大西さん。
パーソナルカラー診断やファッションのトータルプロデュースなどを手掛ける「AKAZAWASTYLE」(松本市大手5)を主宰するパーソナルスタイリスト、あかざわみゆきさんの「ミドルのためのファッションチャンネル(MFC)」にも出演。プロデュースも手掛ける。
都内のデザイン専門学校を出て、結婚を機に松本に移住。都会の生活で追い詰められた心と体を癒やしてくれたのは信州の自然だった。新会社設立の根底には、その恩返しをしたいという気持ちもある。
「『次大』は信州松本の魅力を世界に広める会社。多くの人と協力して、この地域を世界一の観光地に、住みたい地域にしたい」。大西さんは、そう力を込めた。