木曽の魅力を「キソラジ」で

地域おこし協力隊員 長屋詠一郎さん、服部泰英さん

「ヒヒーン!」「木曽路からこんばんは」。毎回このあいさつから始まるインターネットの音声配信番組で、木曽の魅力を発信している若者2人がいる。
木曽町地域おこし協力隊員で、岐阜県出身の長屋詠一郎さん(27、福島)と愛知県出身の服部泰英さん(25、開田)。番組は木曽地域に住んでいる人や企業、イベントなどをポッドキャストで毎週紹介する「木曽のラジオ」略して「キソラジ」。
ロゴは、木祖村出身で木曽高校(現木曽青峰高校)卒業生のデザイナー、蒲沼明さんに依頼。「木曽に来た若者×木曽馬」をイメージした。
「県外出身の僕らからしたら、木曽は人や景色など素晴らしいものばかり」。その魅力を「キソラジ」で伝えたいと張り切る。

毎週火、金曜午後6時から

「キソラジ」は4月末から毎週火、金曜の午後6時から配信している。「ラジオ」とはいってもポッドキャストなので、その後はいつでも聞ける。
これまで移住者や料理人、教諭、役場、企業などのゲスト、イベント紹介など28エピソードを配信。インタビュー形式でその日のゲストに質問をしていくスタイル。軸に据えるのは「木曽にずっと住んでいるからこそ見えないもの」「外部から来る人たちに向けての木曽の魅力」の発信だ。
ゲストは、長屋詠一郎さんと服部泰英さんで相談して決める。取材交渉から始まり、スマートフォンに録音してパソコンで編集、配信と、作業はすべて2人で担う。「地域の人と一緒に作ってる感覚で楽しんでやっていきたい」と長屋さん。
収録場所は、オフィス、山荘、古民家などさまざま。町の生活音や川のせせらぎなどもあえて消さずにライブ感を出すこだわりも。ずっと配信し続けることで、聞いてくれた人から新たに人の紹介も増えてきたという。

好きな場所をもっと知って

長屋さんは人とのつながりの中で昨年11月に木曽を知り、木曽に魅了され、本年度から地域おこし協力隊員になった。協力隊員3年目の服部さん。祖父の家が開田にあり、幼い頃からよく遊びに来ていた。きれいな星を眺めたり川で遊んだりした経験から木曽が大好きな場所になった。
長屋さんは以前から音声配信をやりたいと思っており、服部さんはポッドキャストで配信した経験があった。「自分ができることでもっと何かをしたい」(長屋さん)、「好きな場所をもっと活用していきたい」(服部さん)。「木曽には良い人、面白いイベントなど知ってほしいものがたくさんあふれているのに、地元の人でも知らない人が多い」との思いも共通していた。木曽で出会った2人の思いと意思が重なり、キソラジができた。
今後は、主婦同士の対談、お年寄りが知っている木曽の歴史や伝統、子どもたちの夢の語り場|といった企画も考えている。
地元の人と関わることだけにとどまらず、「移住したい」「もっと木曽を知りたい」といった地域外の人の心にも刺さる番組作りも心掛ける。「生活の知恵や町に対する意見、夢などなんでも良い。なにか残したいものがある人はぜひ出てほしい」。2人はそう呼び掛けている。
番組は「キソラジ」で検索。問い合わせはメール(info@kisoradio.com)で。