田川高美術部員に陶芸無償指導

塩尻市の陶芸家、原民雄さん(57、洗馬)が、田川高校(広丘吉田)の美術部員に、ボランティアで陶芸を教えている。部員22人のうち希望した9人が教わり、作品を県立美術館(長野市)で27~31日に開く県工芸展に出品する。
10日は、7月末に陶土を成形して素焼きした作品に、釉薬(ゆうやく)を塗る作業をした。原さんが手本を示し、生徒は緑、青、白、あめ色の4種類の釉薬を直接浸したり、細かな部分を筆で塗ったりした。
同部顧問の森花音教諭(27)が、陶芸教室で講師の原さんと出会ったのがきっかけ。同校には焼き窯のほか釉薬、陶土などの材料が一通りあり、森教諭が「部員にも学ばせたい」と指導を依頼。原さんも「高校生はデザインや考え方が新鮮。刺激をもらえ、自分の学びにもなる」と引き受けた。
原さんは高校卒業後に8年間修業し、その後も会社勤めをしながら制作を続けて約40年になる。作品は「自分の意思が入らないよう、考えずに作る」といい、生徒にも自由に作らせている。
県工芸展には、生徒が作ったタイルを組み合わせた作品を出す。部長で2年生の唐澤葉瑠さん(17)は「陶芸はやったことがなく興味があった。ゼロから自分でデザインし、形が出来上がっていくのが楽しい」。原さんは「今年教わって来年の土台をつくり、継続してもらえたら」と願う。
県工芸展は午前9時~午後5時(最終日は3時半)。入場無料。